2016年07月23日
「ひと」めぐりTOUR vol.2 レポート(2日目)
さぁ「ひと」めぐりTOUR2日目です 今回も長いですが、どうぞお付き合いください。
2日目の朝も釧路駅からスタートです。
この段ボール製のフラッグは2日目も活躍します。
「布だと風になびいていない時しなっとするな…じゃ段ボールだな」ということでこの形態に。
「皆さん、こちらです〜!」
4組目となるクスろ人は「暖かな学び舎『en.shareplace』を取り巻く4人の女性たち」。
左から荒井さん・甲谷さん・赤間さん・平川さんです。
en.さんは昨年冬にプレオープンし、今年の春から正式にオープンしています。
ここは、4人それぞれの店舗と、レンタルスペースが1つの建物内にある施設です。
まずは施設を案内してもらいました。
こちらは洋服やカバン、アンティークの手芸用品などを扱う平川さんのお店「Lin+(ラン プラス) 」 男性参加者も興味津々、見入ってます。
そしてこちらはハンドメイドのバブーシュ(ルームシューズ)などを販売している甲谷さんのお店「Laugh sion(ラフ シオン) 」
en.さんに来たことのない参加者がほとんどだったため「こんな場所が釧路にあったんだ〜」という驚きの声が多数聞かれました!
そのあとは雑貨・パン作りワークショップを2チームに分けて行いました。
(前半と後半でチームを入れ替えて、全員両方とも体験させていただきました!)
まずはこちら赤間さんのパン教室「Studio AKAKOU」でパン作り!
作るのはなんと…「クスろベーグル」!!
この日のために調合していただいたとのことで、本当にありがとうございます。
嬉しい赤間さんからのサプライズにクスろスタッフのテンションが上昇。
北海道素材にこだわりぬいたベーグルとなっております。
生地をコネて伸ばして作っていきます。
パンブームの世の中ですが、パン作り経験者は少なく「こうやって出来るんだ」「自分でも作れるんだ」という言葉が飛び交いました。
成形してワークショップは終了!時間の都合上、このあとの工程は赤間さんにお任せします。
生地の発酵を待つ間は、en.の発起人である赤間さんがどのように仲間を集めていったのかや、en.の経営の仕方、パン作りを始めた経緯等を伺いました。
赤間さんが繰り返しおっしゃっていた「自分たちのライフスタイルに合わせた形で」「一人で切り盛りするのは難しくても何人か集まることでできた」という言葉がとても印象的で、en.のスタイルの成り立ちを知ることができました。
続いて、こちらは甲谷さんが先生の雑貨作り。
レジンという透明な樹脂を使ったアクセサリー作りか、バブーシュにペインティングのどちらかを選びます。
こちらはアクセサリーのベースとなるパーツ。す、すごい!
さらにその上にのせるパーツを選んでいきます。こんなにあると選ぶだけで楽しくなります。
「レジンはその人の頭の中が出て面白いのよね〜」と甲谷さん。
おとなしそうな外見の方が、明るく派手な作品を作る、といった意外な時もあるそうです。
パーツをひとつひとつ載せていきます。ここでもどう載せたらいいのか迷います。
「あーこっちの色もいいな…」「これもかわいい!」 何かを作るって試行錯誤の連続だな〜と改めて感じた、手作業が少なくなった今日この頃でした。
そのお隣はバブーシュにペインティングをするワークショップ。たくさんの絵の具が用意されてます。
「はい描いて〜」の合図で始まったのですが、その瞬間固まってしまった参加者も笑
何もないところから自分なりのデザインを見つけるのは、時間がかかるものですね。
甲谷さんがサンプルの布を見せてくれたり、アドバイスをくれたりし、バブーシュの神が降りてきてからはこの真剣さ!
出来上がったのがこちら!どれもその人の個性が出てかわいいですね!
甲谷さんはワークショップでは「食べ放題の状態」を作るとおっしゃっていました。
素材をたくさん用意して、何をやってもいいように何でもできる状態にしておかないと、その人の表現したいものが自由に表現できない、ということだそう。
今回も、その食べ放題を堪能することができ、自分たちの作りたいものを作れたとても楽しい時間となりました!
そして焼き上がったパンがこちら!
少しだけパンをつまみ食いしながら、荒井さんのコノワカフェのドリンクをいただきました。
焼きたてのパンは外は歯切れよくサックリとして中はもっちもち、丁寧にハンドドリップされてたコーヒーは味わい深くどちらもとても美味しかったです。
最後はもはや恒例となった集合写真!それぞれ作ったものを持っています!
en.のみなさんにはこの日のためにたくさんの準備をしていただきました。
皆さんならではの細やかな気配りと、参加者の学ぶ楽しさを引き出す工夫が満載でした。
お忙しい中、本当にありがとうございました!
さてさて、本当ならすぐ次の目的地へ行くはずだったのですが、まさかの時間が巻きになってしまったので、
釧路で一番古い神社である厳島神社にちょっと寄り道。 そこにはなぜか袴を着た方が…!
この方は厳島神社の権禰宜(ごんねぎ)の菊池さんで、クスろ代表・副代表の同級生なんです。
この日は神社にいらっしゃるとのことだったので、急遽案内をお願いしたのでした!
お祭りや初詣では定番の厳島神社ですが、菊池さんの軽快神社トークには「へー!」と思うことがたくさんありました。
狛犬などの神社にいる動物の役割や、お神木がなぜ海風に晒されても成長を続けるのかなど…
ご本人曰く、「神社にまつわるお話はまだまだある、あと80以上はある」とのこと笑
せっかくなので参道で記念撮影!びっくりするくらい新緑がきれいでした。
突撃したにも関わらず快く対応していただき、ありがとうございました!
厳島神社を後にして、いよいよ5組目のクスろ人のもとへ!
こちらが5組目のクスろ人である「今日ものんびり穏やかに。釧路に移住してきたカレー屋さん」鎗田武志さん。 後ろは奥様の美穂さん。
鎗田さんは2年前に釧路に移住してカレー屋さんを営んでいます。
コミンさんご自慢のカレーができるまで、しばし店内を散策。こだわりがつまった店内に興味深々のみなさん。
あちこちにある本や雑貨を手にとって見ています。
そして背中にその声を受けながら、大量のカレーを作るマスター!
カレーが運ばれてくると食べるのに夢中で、いつの間にか無言に笑
en.のみなさんも引き続き来てくださり、一緒にカレーをいただきました!
ここではen.さんと鎗田さんのつながりもお話いただきました。
en.さんでは改装時に鎗田さんが講師となり「漆喰壁塗りワークショップ」をしたそう。
食事をしている間、クスろが作った「やりたけ7つの噂」というボードに書かれた噂の真相を話してくれました。
もともとは札幌で居酒屋を経営してたこと、たくさんの業種を経験したこと、釧路に初めて来て移住するまでのことなどなど、 本当に盛りだくさん伺うことができました!
14年前に一度転勤で釧路に来た時には仕事ができるキレッキレの天狗状態だったそうですが、釧路で出会った人達がキーパーソンとなり、
性格も人との関わり方も柔らかくなっていったのだとか。
今ではこのビッグソフトスマイルです。
最後は鎗田さんのブログでいつも登場する坂の前で記念撮影!
さぁ、いよいよ次が最後のクスろ人となります。
6組目となるクスろ人は「地域の人に密着した蔵へ 釧路唯一の地酒『福司』の若蔵人」梁瀬一真さんです。
この日は特別に蔵を見学させてもらえることに!!
まずは日本酒の作り方をおしえてもらいます。
米を洗う、蒸す、発酵させるといった各工程ごとにも細かいこだわりが随所に…酒造りって深い。
こちらは原料となる米。米の研ぎ加減によって味が全然変わってくるのだとか。
最近では、北海道産米が日本酒界で人気上昇中ということも教えていただきました。
そして蔵の中へ!立ってから90年近くこの蔵は、釧路であった幾度の大地震にびくともしなかったそうです。
写真右側に並ぶ太い柱は、現代の建築物にはもう見られないという樹齢100年近くの木を使っているので、大工さんたちが見ても感動してくれることも多いとか。
蔵の中では福司の歴史とともに日本酒造りの細かい作業について話してくださいました!
スピード勝負の酒造り。真冬でもTシャツで蔵内をダッシュするそうです。
ツアー前に、せっかくなのでお酒を飲みたい!釧路っぽいお酒用意してください!というクスろの無茶振りがあったのですが、「海底力(そこぢから)」という炭鉱内で熟成させるお酒が人気ですでに完売だとか。
なので海底力と同じ米を使っている純米吟醸をご用意していただきました!
※海底力の詳細については梁瀬さんのブログをぜひご覧ください
「ん、うまい!」
ふわっと広がる香りと、スッキリと飲み口のいいお味をいただきました。
最後にまたまた記念撮影!梁瀬さん、美味しいお酒をありがとうございました!
クスろ代表の夏堀から、参加者のみなさんへのお礼を兼ねた挨拶でツアーを締めくくりました!
1泊2日の濃ゆーい旅となった今回。 初めての試みで私たちもどうなるか想像がつかない部分も多々ありましたが、
参加者のみなさんやクスろ人のみなさんの多大なご協力のもと、無事終えることができました!
本当にありがとうございました。
参加者からは以下のようなコメントをいただきましたので、一部ご紹介させていただきます。
・ツアーであった人は自身の業や経験を言葉だけでなく生き様を含めて伝えてくれたと感じた
・改めて人のつながりについて考えさせられるいいきっかけとなった
・釧路の人は冷たい人が多いと思っていたが、クスろ人たちは口を揃えて釧路の人の魅力を話していたことにびっくりした
・通常のツアーでは密に人と知り合うことはできないが、今回は一気に友達のような関係までになれた
参加者のみなさんには旅の写真と全員の感想をまとめたフォトブックをお送りする予定です!
そして、次回の「ひと」めぐりツアーは、「冬の釧路でできること」をテーマに年内中の実施を予定しています。
詳細が決まりましたらまたお知らせいたしますので、しばしお待ちください!
お楽しみに〜!