2014-09

2014-09-30
霧多布高校「浜中学」レポート後編

おはようございます。
ぼりです。

9月22日(月)ポカポカ陽気の中、先日お邪魔した霧多布(きりたっぷ)高校にて
「浜中学(はまなかがく)」後編の授業をさせていただきました!

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前編・後編を通してのテーマは

「選択肢」

としました。

 

<テーマの設定背景>
私たちはkobitの活動を始めたばかりでまだ実績も無く、「地域活動」についての話はできない。
まして「教育」が出来るほど何かのプロフェッショナルでもない。

今の私たちにしかできない話はなんだろう?

話し合いの結果、私たちの多様な生き方や仕事についてありのままにお話して
「人生の選択肢はたくさんある」ことに気づいてもらう内容にしたらいいのではと考えました。

高校時代、何を考えて何に興味があったかなあと振り返ると、
音楽やファッション、部活や恋愛はさておき
きっと「自分の近い未来」、つまり卒業後の自分の「進路」に興味があったと思うんですね。
家業を継ぐ子、役場に勤める子、進学する子…色々ですが、今回の授業が
自分の進んだ道に納得できるかや、その場所で何を大切にしていきたいのか
を考えるタイミングになったらいいのかなと思ったのです。

 

<前編からのつながり>
ちょっとおさらいです。
前編はスライドを使ってぼりの経歴やkobitの紹介を行いました。
私の話の後、最後に「みんなの大切にしていることはなんですか?」と漠然とした問いをまず投げかけ、
その後もう少し考えやすい価値観を問う質問に答えてもらいました。

生徒さんからは「価値観を問う質問が難しかった」との声が多く上がりましたが、
答えが出なくても全然良いと思っていました。
考えてみること自体が重要だと考えていたからです。
前編のこの部分はイントロダクション。
真剣に悩んだこの時間は、後編に繋がる有意義な時間だったと思います。

 

<後編の授業内容>
今回はワークショップ形式で行うため、「クスろWORKSHOP」でもファシリテーターを勤めてくださった鈴木高祥さんを中心に、
kobitちーやんとぼりの3人体制で臨みます。
テーマや流れを説明した後、まずはアイスブレイクを入れて、生徒さん達とコミュニケーションをとることから始まりました。

 

①第一印象の好き放題発言(アイスブレイク)
ぼり以外の2人の情報はほとんど伝えていない状態で、
2人に向かって「〇〇っぽい」という第一印象イメージを生徒さん達に好き放題書いてもらいます。

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なんでもいいので印象を記入して!と説明

 

②2人の経歴紹介
スライドを使ってネタばらし。実際の経歴を伝え、どう思ったかをポストイットに記入してもらいます。

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③みんなの価値観を知る
「皆さん立って下さーい」
簡単なYES/NOで答えられる質問をし、みんながそれぞれの価値観で動いていることを体感してもらいます。

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まずは「フレンチドッグには砂糖だ」などの簡単ないくつかの質問で練習した後、
本題の価値観を問う質問です。
少数派にインタビューもしてみました。

 

Q1、感情より理論が大事だ
YESの生徒さんのお答え「感情だけで何もかもうまくいくはずないでしょ!」

Q2、仲間との時間より1人の時間を大切にしたい
YESの生徒さんのお答え「1人で本を読んだりするのが好きだから」

Q3、人を信じやすい方だ
NOの生徒さんのお答え「まず人のことは信用しないようにしている」

Q4、お金よりも時間が大事だ
NOの生徒さんのお答え「お金がないと何もできないから」

Q5、男女の友情は成立すると思う
NOの生徒さんのお答え「するはずないよ!」

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白熱するYES/NOゲーム

 

④自分の価値感を知る
最後に「みんなの行動の価値基準はなんですか?」と問いを投げかけました。
前編でも最後にした「自分の大切なこと」を改めて考える機会です。

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「うーん…」と自分と向き合う時間。とても良い沈黙でした。
そして全員の価値基準を発表。
「楽しいかどうか」
「やりたいかどうか」
「メリットがあるかどうか」
など思い思いの基準を出してくれました。

 

<まとめ>
家業を継ぐことが決まっている生徒さんも多い中、その道を「数ある選択肢の中から自分で選択した道」
と思えるかどうかで様々なことが変わってくるはずです。
地元に残る生徒さんも、出ていく生徒さんも「自分で選択した」その道を自信を持って進んで欲しいと思います。
私たちもそう生きていこうといつも自問自答しています。
そして将来、生徒さんたちが私たちkobitの話を思い出したとして、
それが、「生まれ育ったまち」と「自分」の関わり方を考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。

 

この日で私たちの任務が完結だったので感慨深いものがありました。
まさか私たちが教壇に立つことなんで想像もつかないという中、手探りで準備を進めてきたからです。
チャンスを与えて下さった梅澤先生をはじめ、斉藤先生、霧多布高校の先生方、生徒さんたち、
本当にありがとうございました。自由にやらせていただいて感謝しております。

浜中町で唯一の高校である、ここ霧多布高校。
魅力的な先生方と生徒さんで盛り上げ、作り上げていく素晴らしい学校です。
また皆さんに会いに行きますね!

 

<生徒さんの声>
・自分とは違う判断基準や大切なことがあるという、普段学ぶことが出来ないことを自分のものに出来たと思う。
・人それぞれ色んな考え方や価値観があるから面白いし、それでこの世界は成り立っているんだと思う。
・私も自分だけの道に進みたい。
・ずっと同じ仕事じゃなくても良いんだと感じた。

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2014-09-27
第1回「クスろWORKSHOP」終了!

こんにちは!ぼりです。

9月21日(日)、「第1回クスろWORKSHOP」を開催いたしました!
どこかに遊びに行きたくなるようなとっても気持ちのいい晴天にも関わらず、
28名もの方々がご参加くださいました。
皆さん本当にありがとうございます。

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ここが会場となった釧路市立博物館です。
通常、一般貸し出しは行っていないのですが、まちづくりの担い手として
本ワークショップに賛同してくださり、いろいろとご協力いただきました!

今回のワークショップのテーマ
『自分らしい釧路お出迎えスタイルを考える』

<プログラム>
①学芸員さんツアー
②自己紹介
③みんなのお出迎え方法を知る
④釧路でやりたい「お出迎えスタイル」
⑤フリートーク

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①学芸員さんツアー
ワークショップ本編が始まる前に、「釧路ならでは」の情報をインプットしてもらうため企画した30分のツアー。
「観光客」をターゲットに、展示スペースにて自然・歴史・産業・アイヌ文化からの情報を学びました。

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②自己紹介
これまでの自分の旅の体験談なんかをお話ししながらお互いの緊張をほぐします。
今回はお一人での参加も多かったですが、和気あいあいと進んでいました!

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③みんなのお出迎え方法を知る
友人知人が来てくれた時にしていることをワークシートにたくさん書き出しながら共有します。
このあたりからぐっと距離を近づけ、休憩後のグループワークでは大盛り上がりでした。
「いいねいいね」「じゃあこうしたら?」とアイデアを作り上げていく過程を楽しんでくださいました。

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④釧路でやりたい「お出迎えスタイル」
食・自然・伝統などグループごとにテーマを決めてアイデアを出し、それを発表しました。

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⑤フリートーク
「温泉工房あかん」さんの美味しい焼き菓子と飲み物で交流しました。
(詳しくは「ひとめぐり」ザリガニ料理ブラザースをご覧ください!)
今日の振り返りや話足りなかったことを語り合いました。

<まとめ>
参加アンケートの結果から、自分以外の釧路の人たちが釧路をどう感じているかを知り、
皆さんそれぞれの中で新たな発見があったようです。
今回の目的である「釧路の魅力を再確認し、自らが動いてみたくなる感覚を抱いていただく」
ということは、ある程度達成されたのではないかなと感じています。
ワークショップを通して、他者と話をする場から思いもよらず
新しいアイデアは生まれていくのだなあと改めて気づかされました。
我々kobitにとって大変実りのある体験になったと思います。

<おわりに>
20歳の大学生から60歳代の方まで、年代も職業も多様だった参加者の皆さん。
こんなに偏りの無い参加者の方々が集まることはとっても珍しいことだそうです。
ご参加くださった方だけでなく、
講堂の提供や学芸員さんツアーでも協力いただいた戸田館長補佐をはじめとする博物館の皆さん、
広報の相談に乗って下さった釧路市役所の皆さん、各報道機関の皆さん、
チラシの掲示や配置にご協力くださった店舗・施設の皆さん、
予定があったり遠くに住んでいらしたりと、参加は出来ないけど頑張ってと応援してくださった全国の皆さん
本当にありがとうございました!

第2回もクスクス楽しく、パワフルなワークショップを行いますので、
ぜひご参加&応援よろしくお願い致します!

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2014-09-19
霧多布高校「浜中学」レポート前編

みなさん、こんにちは〜!
お元気ですか?ぼりです。

9月17日(水)、釧路の隣の隣町「浜中町(はまなかちょう)」の霧多布(きりたっぷ)高校さんにお邪魔致しました〜。

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高校?!なになに、何したの!笑

と気になりますよね?

はい、お答えします。
ぼりがなんと高校の授業の「講師」としてお招きいただいたんであります。

ん?なになに?笑 なおさらよくわからん。

そうですね。
授業が始まるまで自分でもなぜここに居るのかわからない状態でした。笑

 

<浜中学>
ここ、霧多布高校では「浜中町の知識を深め、自分の価値観を広げよう」をコンセプトに、
通年通して「浜中学(はまなかがく)」という授業を行っていらっしゃいます。

地理・歴史・文化・産業・観光・防災…など様々な分野を代表する方を招いて講義をしてもらい、
生徒さん達が思考力や地域の知識を身に付けられるよう計画されています。

 

<きっかけ>
初めて私が霧多布を訪れた今年4月末、宿泊先のペンションでの夕食会。
たまたま用事でいらした霧多布高校の梅澤先生と、私の活動についてお話をしました。
そこで、「地元の魅力を発信したい」という気持ちに共感してくださり、
地元に戻って地域活動している若者という立場で、私に「浜中学」で話をして欲しいとお誘い下さったのです。

 

<授業内容>

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日にちを2日間、計3時間いただき、今回は前編として
『ぼりの経緯と市民団体「kobit(コビット)」の紹介』をお話ししました。
スライドを使いながら、私の高校時代・大学時代・就職時代・今にいたるまでに学んだことや、
「今自分は何が大切か?」と自問自答を繰り返しながら自分で選択をし続けて来たことをお話ししました。

 

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最後には
「みんなの大切にしていることはなんですか?」
と問いかけて、生徒さんたち(先生方お2人にも)に価値観ワークシートに取り組んでもらいました。
ワークシートでは、

  1. 何の役に立ちたい?
  2. お金より価値のあるものは?
  3. 一番興味のあるものは?
  4. 今の学校どう思う?
  5. 自分が信じているものは?
  6. 今自分に必要な言葉は?

を聞きました。

B組担任の梅澤先生に「今の学校どう思う?」を聞くと、『生徒も教員も通いたくなる学校』との愛校心溢れるお答え!
生徒さん達も「お〜!」と歓声と拍手が上がりました。

そしてA組担任の斉藤先生には「今自分に必要な言葉は?」の質問。
お答えは『なんとかなるはず』!!
その心は…
「なんとかならないこともあるけど、それを言ったら何も進まない。
まずはなんとかなるはずと挑戦する姿勢が大切だ」と、深ーいお言葉にまたまた教室内は盛り上がりました。

 

その後、私の独断と偏見(名前が気になる子)で生徒さん達に残りの質問をぶつけました笑

もちろん答えは多種多様で当たり前なのですが、
そこから感じたことは、

人の役に立ちたい子が多いこと
部活・音楽・ファッションに興味がある子が多いこと
学校を自慢に思っている子が多いこと

とても印象的でした。

 

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<全体を通して>
今回、お話しさせていただいた霧多布高校1年生の33名の皆さん。半数程が漁師さんのご家庭のようで、
早朝から昆布干のお手伝いをしてから登校する生徒さんも少なくないそうです。
疲れている中、見ず知らずの私の話を真剣に聞いて下さりありがとうございました。

ワークシートの答えを一生懸命考えては、わからないことがあると手を挙げて物怖じせず質問をくれました。
真面目で、素直で、人懐っこい皆さん。
ワークシートの回答からだけじゃなく、和やかな皆さんの雰囲気から
「この子達は本当にこの学校で生き生きと誇りを持って過ごしているんだなあ」と感じ取ることが出来ます。

霧多布高校、おそるべし!!
また22日(月)に後編おじゃまいたしま〜す!!

 

<生徒さん達の声>
・私もたくさんの経験をしていきたい!!
・今、体育祭の練習でみんなをまとめることに悩んでいたが、「楽しむことが大事」ということを学ぶことが出来た。
・交流やふれあいが広がったりすると、今までのものとは違う何かに気づかされることがあるんだなと思い、
色々な方に出会っていくことは素晴らしいことだなと思った。
・地元の役に立ちたいと思った。

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2014-09-02
いっぱいいるなら食べちゃおう!ザリガニ料理ブラザーズ

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兄:石川栄一 (左)

弟:石川武司 (右)

阿寒湖温泉生まれ、阿寒湖温泉在住

栄一さん
1978年生まれ。
高校卒業後、東京の菓子専門学校に進学・就職。
Uターン後は店内に足湯を持つユニークなカフェ「温泉工房あかん」を開業。
栄一さん手作りのお菓子だけでなく、奥さんや叔母さんの加入により軽食も充実している。2児の父。

武司さん
1980年生まれ。高校卒業後、広島の鉄工所や釧路市内の設備会社等に勤務。
Uターン後は家業である「(有)北海まりも製菓」(以下「北海まりも」)にて、ご家族とともにまりものお菓子を製造・出荷している。
昨年・阿寒湖畔スキー場レストハウス内に「たけし食堂」を開業。1児の父。

阿寒国立公園に内在し、雌阿寒・雄阿寒岳に囲まれたおだやかな阿寒湖を望む、阿寒湖温泉地区。
道内最大のアイヌコタン(アイヌ集落)が 整備され、 木彫りなどの民芸品店や観光ホテルが立ち並ぶ温泉街の中で、彼らは日々楽しく暮らしている。

ザリガニは食べちゃおう

阿寒湖では、在来種である「ニホンザリガニ」や天然記念物の「マリモ」が、野性化した「ウチダザリガニ」という特定外来生物に食べられてしまい、生態系に悪影響を及ぼしている。その状況を逆手にとって、シンプルにも「食べちゃおう」と思いついたのがこのブラザーズ。
兄の栄一さんのカフェで提供されるのは、ザリガニのカルボナーラ「ザリボナーラ」。
そして弟の武司さんが営む「たけし食堂」で提供されるのが「ザリガニスープカレー」。
2人が編み出したこのユニークな「ザリガニ料理」について詳しく聞いてみようと思う。

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ザリボナーラ(左)とザリガニスープカレー(右)

ー ザリボナーラはどうやって出来たんですか?

武司さん(以下、武):俺カルボナーラが好きなんだ。で、「カルボナーラ」と「ザリボナーラ」ってなんか似てるしゴロ良いな…あれ?これ、いいな!ってね。そこから笑。俺は店を持っていないから兄貴の店で出そうと提案したの。

栄一さん(以下、栄):今だから言うけどね。うちのカフェがまだ俺1人だけ体制の時だったんで、「待ってくれ、嫁さんが加入してからにしてくれ」って頼んだんだけど武司聞かなくて。
レシピを作った武司は自分が店で調理すると言ったのに、電話に出ないは、遊びに行ってるはで結局俺が作ることになったんだよね笑。

武:1週間くらいしたら、兄貴から「もう俺出来るから武司来なくていいよ」って言われたもん笑。

ー ザリガニスープカレー」も武司さんが開発されたんですよね?

武:そうそう。「たけし食堂」のメインメニューとして出したの。ザリボナーラと違って、殻を剥かなくてもいいのが良いんだ。

ー 「たけし食堂」はどんなお店なんですか?

武:仕事の合間にゲレンデに行きたいからという理由で始めた、趣味みたいなお店。
土鍋スープカレー・手打ちそばなんかを出す食堂だよ。結果、嬉しい誤算で売上は上々。
仕込みが忙しくてなかなかゲレンデには思うようには行けないんだよね笑

ー お2人はザリガニ問題の解決策として開発に取りかかった訳ではないのですね?

栄:そう。阿寒湖では、ザリガニ駆除はなかなか進んでいないのが現状。
国から漁組の方には駆除のお金は入ってこないんで、漁組も無理してやれないんだよね。
だからたくさん消費したくても難しい。邪魔者と言ってもまだまだ今は高級食材なんだよね。

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冬の間だけゲレンデにオープンするたけし食堂
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豪快に殻付きで出てくるスープカレー
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武司さんはインストラクターの免許も持つ程の腕前

「家業の後継者」があっさりと長男から次男へ

「ザリガニ料理人」の顔は側面であり、実は羊羹屋のご子息であるお2人。
石川さん兄弟のご実家は、阿寒湖温泉土産でこれを知らない人は北海道に居ないと言える程、昔から愛され続けている「まりも羊羹」の製造会社。菓子職人の兄と機械操作が得意な弟が、お互いの個性を認め合い、ともに家業を支えている。

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仕込み中の栄一さん(左)と北海まりものみなさん(右)

ー 武司さんは家業である北海まりもを継ぐ予定だったんですか?

武:まさか羊羹屋やると思わなかったな。この会社は兄貴が継いで、俺は別の仕事で生計を立てると思ってたんだよ。それで兄貴は東京に修行に行っていたしね。

ー 栄一さんは今は別で「カフェ」を経営されていますよね?

栄:先に武司が北海まりもに居た所に、俺が東京の修行から帰って来たんで結構きつかったんだよ〜。
当時経営上、俺1人増やす余裕は無かったんで、母さんから「あんたが出ていきなさい」と言われたんだよね。
え?俺か?俺なのか?ってなったよね笑。

武:ははは笑 だけど、兄貴は手でお菓子を作る「職人」だから、機械で製造する北海まりもはちょっと違ったんだよね。
俺は逆に工業高校の機械科出身だったからこの会社には合っていたのさ。台所は裏でつながってるし、兄貴の店は北海まりもの直売店でもあるから。
兄貴の知識を活かして新商品「まりもプリン」もできたしね。

ー いつも商品開発も一緒にやるんですか?

栄:いや、それは武司に任してるよ。
武:材料の配合だとか、入れるタイミングや方法は相談することはあるかな。
栄:武司は頭が柔らかいから、俺が色々と言うよりも、武司がやりたいことに対して「こうしたらいいんじゃない?」の方がうまくいくんだよね。

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栄一さんの経営する足湯カフェ「温泉工房あかん」。店内には北海まりものお菓子や栄一さんの作ったスイーツなどが並ぶ

自分が好きなことをする、みんなにも好きなことをしてもらう

趣味や個性は違っていても2人に共通することがあった。
それは、輪の中心で笑っている2人の笑顔が何度もイメージ出来たこと。
自分が好きなものを通して、楽しみながらこのまちで遊び、暮らしを作る。そんな2人に人は自然と集まって来てしまうのだろう。

ー お二人はUターンですが、地元に戻って来てからとその前との違いは何だと思いますか?

武:今は好きなことをしていて、気の合う仲間と自分らしくいられているから楽しいな。
栄:俺も。東京に居た頃は仕事の休みもほぼ無かったからね。

ー このまちで暮らすのに大事にしていることはありますか?

栄:仲間を大切にすること。ここって狭いまちだから喧嘩したら周りに迷惑をかけるし、すぐ広まるしね。
武:やっぱ仲間ができると楽しいよね。集まるべって言ったら5分で集合だし。
栄:転勤して来た人にも店に来て話をしてくれたりすると、好きなものを聞いて、同じ趣味の人たちが集まる場所に繋いであげることはよくあるよ。
景気が悪くなっていく中で、これからは「横の繋がり」で人が繋がっていくはずだからさ。

取材中のカフェにて、2時間ほどの間に何人かの人が彼らにコンタクトした。
クリーニング屋の場所を聞きに入って来る近所のおばあちゃん。
地元のお祭りの打ち合わせの電話。お祭りに大道芸人さんが来るよという噂話。明日のケーキを注文しに来店する常連のおじさん。
なんて開放的で地域に根付いた店なんだろう。
このコミュニティが普通じゃないのは、この2人が「地域の人たちと調和する」ことを大切にし、このまちに感謝しながら暮らしているからなのだと思う。

ザリガニ料理ブラザーズに出会うには?
・温泉工房あかん(栄一さんのカフェ)
 釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目4−29
 0154−67−2847
・北海まりも製菓(武司さんの製菓店)
 釧路市阿寒町阿寒湖温泉2丁目4−10
 0154−67−2927
 http://marimo-youkan.com/index.html

ぼりの編集後記
boriザリボナーラ&ザリガニスープカレーを食す!
濃厚なチーズのソースに平打ちの生麺がからみ、本当美味しい!
剥かれたザリガニの見た目もエビのようになっていてすんなりといただけました。
変わってこちら、ザリガニスープカレーは丸ごとザリガニがゴロリ!
見応えのある構図ですが、なかなか良いおダシが出てカレーにコクを生んでおりました。
武司さん、第3弾「ザリガニ料理」期待してますよ〜
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2014-09-01
クスろ港HPオープン!

kobit

はじめまして、我々kobit(コビット)と申します。
「会いにいきたい人がいる街、釧路」を全国に発信するというビジョンを掲げ、北海道の東にある釧路市で活動をしています。
2014年の4月に立ち上げたまだホヤホヤの市民団体です。

くしろでクスッと「ひと」めぐり
というサブタイトルをつけたこの「クスろ港」というサイト。
主に、釧路で活動している「人」の紹介をしたいと思っています。

釧路には「食」「自然」「名所」「気候」と魅力がたっぷりあります。
そして、その裏にはその魅力を支える「人」がいます。
釧路の魅力的な人と出会うことで、クスっと顔をほころばせ、味わい深い旅を感じて欲しい。
そんな想いでこのクスろ港をつくりました。

これからどんどん色々な人を紹介したいと思っています。
こんな人面白いよ!というみなさまからの推薦もお待ちしています。

kobitは楽しくこのサイトを運営していきますので、皆さんもこのサイトから楽しく情報をキャッチしてくださると嬉しいです。

どうぞ、なにとぞごひいきに。
よろしくお願いします。

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2014-09-01
海とお祭りとまちを愛する名物漁師さん

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長崎進悟

厚岸町床潭(とこたん)生まれ
厚岸町床潭在住

1950年生まれ
通年、昆布やニシンなどの「沿岸漁業」を行い、夏は地元の夏祭りを盛り上げる。
気前の良い奥さん、釧路・厚岸に住む4人のお子さん、16人のお孫さんとにぎやかな家族やご近所の仲間に囲まれ、日々わいわいと元気に過ごしている。

海沿いはカキ・アサリ・昆布を中心にした漁業地域、内陸は酪農や林業地域を保有する人口1万人ほどの厚岸町。その中で、釧路から1時間半弱で辿り着く、厚岸湾に面した小さな漁業集落「床潭(とこたん)」が長崎さんが住む自慢のまちだ。
昆布漁に出た朝のこと。「今日はただ取材に来ただけでは帰さねえぞー」と企み笑顔。
ねじり鉢巻きに胴長、海の男らしい出で立ちで出迎えてくれた。
なるほど、来訪者の私には「昆布干しのお手伝い」という任務が待っているようだ。

生まれ変わっても「漁師」になる

漁師の家系に生まれ育ち、職業は「漁師」以外に考えたことがないという長崎さん。
中学の頃から半分以上は学校へは行かず漁船に乗っていた。
青年期にはそれまで無かったさんま漁が床潭で出来るよう地域の漁業に貢献したり、出稼ぎ先で捕ってきた魚を近所に振る舞ったりと、地元漁師さん達との繋がりも深く、信頼も厚い。

ー 長崎さんは、どんな漁をしているんですか?

俺がやってる沿岸漁業っていうのは、日帰り出来るくらいの陸から近い沿岸で出来る漁のことなんだ。昆布は1人が船に乗って海さ出て、返って来たら今度は丘(陸)で干したり、等級選別する作業があるんだ。他には、海を通る魚の頭を網に入り込ませる「刺し網漁」とか、針を海に投じて引き上げる「イカ釣り漁」とかいろいろだな。

ー 海では常に命の危険がありますよね?落ちたことあります?

海からは絶対落ちないな。落ちたら終わりだからな。実は・・・俺、泳げないんだ。

ー え?泳げないんですか?笑

せいぜい泳いでも10m。船からぶら下がってることは何回もあるけどそれでも一度も落ちないで助かってるな。
あと危険だったことといえば、居眠り運転だな。3回は丘にぶつかって船に穴ぼこ作って来たもんだ。

ー そんな危険な目にあっても、漁師がいいんですか?

仕事さえ覚えてしまえばこんなに面白いものは他にないと思う。
やっぱり50年もやってきたこの海が好きだから、船乗ってる時は面白いな。生まれ変わっても漁師になるな。
海の仕事は何時でも起きて行く。まあ、丘の仕事は嫌いだけどな。

長崎さんの年間の漁スケジュール

太鼓の音を聴けば、体が勝手に動き出す

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創建200年を超える厚岸神社と、創建130年を超える真龍神社の例大祭が始まりといわれている『厚岸夏祭り』。 太鼓の音に乗せて華やかな衣装を着た踊り子達が列をなして踊る、地元床潭の名物踊り「床潭八木節」。
長崎さんは踊り子達とまちを練り歩く山車に12年間上がり続け、ファンが出来る程の「名物おじさん」となっている。

ー 床潭八木節ってどのお祭りで見られますか?

今は、厚岸町が主宰する「厚岸夏祭り」(町内の各地域がそれぞれ地元伝統の獅子舞や踊りを披露する祭り)で踊っているな。

ー 長崎さんトラックに乗ってますよね? そこにあがるようになったキッカケは?

山車だな。俺らは「ヤマ」って呼んでる。12年前、自分も祭りを盛り上げようと、ヤマに俺が上がり出したの。それからは乗ってくれってわざわざお客さんたちから電話くるんだ。

ー ファンも居て、大人気じゃないですか。止めたくても止められないですね。

「ヤマの上で踊ってるお父さん素敵だもね〜」とか「サインちょうだい」なんて家族は言われるみたい。
実は何年か前に病気を患って家族からは止められていたんだけどな。だけど、それでもまあ一番は俺が好きだからよ。
死んだらお祭りの太鼓で送ってくれと家族に頼んでるくらい。

家族ぐるみで楽しむ、「人が集まる家」

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長崎さんの周りには自然と家族や仲間達とのコミュニティが出来ている。
人の上に立つのは苦手。だけど「お前が居ればなんだか楽しい」と仲間たちに言われてきた。

ー 床潭に来る人との交流についてお話ください!観光客の人達と話しますか?

旅の人をひっかけたことはよくあったな。
その辺でもちゃらもちゃらしてるからよ、何してんのよって声かけるのよ。

ー 軽く声をかけて、そのまま家に連れてくる人がたくさんいたんですね?

岸壁で魚釣りをしてた人を連れて来たことや、公園で知り合ったばかりの人と大宴会したこともあったな。
息子達の中学校の英語の先生や外人さん、校長先生や教頭先生もいたな。
帯広の大学から来た若者もいたな。

ー 家に連れてきてからは?

家族みんなで来た人とわいわいやるんだ。外国人には振り袖着せたりな。
他には、うちのばば(奥さん)のうまい飯食わしてやるんだ。ちらしずしやお膳作ったり、鍋炊いたりな。
うちの昆布でダシとったラーメンも大人気なんだぞ。
1回声かけたらそれから何十年も付き合いがあるんだ。

決して、自己主張したり前に出る性格ではない長崎さん。
「自分が好きなことをやり、気の合う仲間や家族と楽しく過ごすこと」
これこそが長崎さんから出る「優しさ」や小さなことを気にしない「器の大きさ」の理由なのだと思います。
嫌なことや辛いことがあってもそれはそれ。楽しく笑っていられるように。
そんな長崎さんの笑顔を見ていると、悩み事なんてどうでも良くなってくるのです。

奥さんと丘での作業

奥さんと丘での作業
昆布の切れ端は網に入れて海に戻す

干さなかった昆布の切れ端は網に入れて海に戻す
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ボウルに大量に入ったイクラで朝からイクラご飯
お客さんが来るとこれがごちそうに変わる

長崎さんと出会うには?
床潭の海辺でもちゃらもちゃらするか、クスロ港管理人のクスろまでご連絡ください。
info@kusuro.com

ぼりの編集後記
bori取材をするにあたって昆布干してきました!
4時間の昆布干し部分のみの作業でしたが、作業直後からの筋肉痛は4日間消えず!
これを船が連日出るときは、毎日夜まで作業とのことで。
大変な手間がかかって食卓に並んでいるのだな〜とありがたみを感じた一日でした。
すごいな〜漁師さん!!!
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2014-09-01
【終了】9/21 第1回クスろワークショップを開催します

ワークショップ案内

※本イベントは無事終了しました!詳細は活動レポートをご覧ください。

「クスろワークショップ」は、釧路を訪れた人も、その人をお出迎えする私たちも、ともにクスクス笑顔で過ごせるまちになるためのワークショップです。
「釧路の魅力をどう伝えるか」を、市民や釧路にゆかりのある人との交流を通して考えます。自分にもできる「釧路の新しいお出迎え」の方法をこの機会に探してみませんか
詳細はこちらをご覧ください。

・会場 : 釧路市立博物館 ( 釧路市春湖台1-7)
http://www.city.kushiro.lg.jp/museum/annnai/bus.html
・日時  : 9月21日(日)12:30 - 17:00
  ※ワークショップのみ参加の方は12:50 までにお集りください
・参加費: 500円 (入館料、博物館ツアーを含む)

【申し込み・お問い合わせ方法】
いずれかの方法で、お名前とご連絡先をご明記の上ご連絡ください。
・メール 
クスろワークショップ事務局
info[at]kusuro.com
※[at]を@に換えてください

・facebookイベントページ
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