おはようございます。
ぼりです。

9月22日(月)ポカポカ陽気の中、先日お邪魔した霧多布(きりたっぷ)高校にて
「浜中学(はまなかがく)」後編の授業をさせていただきました!

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前編・後編を通してのテーマは

「選択肢」

としました。

 

<テーマの設定背景>
私たちはkobitの活動を始めたばかりでまだ実績も無く、「地域活動」についての話はできない。
まして「教育」が出来るほど何かのプロフェッショナルでもない。

今の私たちにしかできない話はなんだろう?

話し合いの結果、私たちの多様な生き方や仕事についてありのままにお話して
「人生の選択肢はたくさんある」ことに気づいてもらう内容にしたらいいのではと考えました。

高校時代、何を考えて何に興味があったかなあと振り返ると、
音楽やファッション、部活や恋愛はさておき
きっと「自分の近い未来」、つまり卒業後の自分の「進路」に興味があったと思うんですね。
家業を継ぐ子、役場に勤める子、進学する子…色々ですが、今回の授業が
自分の進んだ道に納得できるかや、その場所で何を大切にしていきたいのか
を考えるタイミングになったらいいのかなと思ったのです。

 

<前編からのつながり>
ちょっとおさらいです。
前編はスライドを使ってぼりの経歴やkobitの紹介を行いました。
私の話の後、最後に「みんなの大切にしていることはなんですか?」と漠然とした問いをまず投げかけ、
その後もう少し考えやすい価値観を問う質問に答えてもらいました。

生徒さんからは「価値観を問う質問が難しかった」との声が多く上がりましたが、
答えが出なくても全然良いと思っていました。
考えてみること自体が重要だと考えていたからです。
前編のこの部分はイントロダクション。
真剣に悩んだこの時間は、後編に繋がる有意義な時間だったと思います。

 

<後編の授業内容>
今回はワークショップ形式で行うため、「クスろWORKSHOP」でもファシリテーターを勤めてくださった鈴木高祥さんを中心に、
kobitちーやんとぼりの3人体制で臨みます。
テーマや流れを説明した後、まずはアイスブレイクを入れて、生徒さん達とコミュニケーションをとることから始まりました。

 

①第一印象の好き放題発言(アイスブレイク)
ぼり以外の2人の情報はほとんど伝えていない状態で、
2人に向かって「〇〇っぽい」という第一印象イメージを生徒さん達に好き放題書いてもらいます。

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なんでもいいので印象を記入して!と説明

 

②2人の経歴紹介
スライドを使ってネタばらし。実際の経歴を伝え、どう思ったかをポストイットに記入してもらいます。

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③みんなの価値観を知る
「皆さん立って下さーい」
簡単なYES/NOで答えられる質問をし、みんながそれぞれの価値観で動いていることを体感してもらいます。

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まずは「フレンチドッグには砂糖だ」などの簡単ないくつかの質問で練習した後、
本題の価値観を問う質問です。
少数派にインタビューもしてみました。

 

Q1、感情より理論が大事だ
YESの生徒さんのお答え「感情だけで何もかもうまくいくはずないでしょ!」

Q2、仲間との時間より1人の時間を大切にしたい
YESの生徒さんのお答え「1人で本を読んだりするのが好きだから」

Q3、人を信じやすい方だ
NOの生徒さんのお答え「まず人のことは信用しないようにしている」

Q4、お金よりも時間が大事だ
NOの生徒さんのお答え「お金がないと何もできないから」

Q5、男女の友情は成立すると思う
NOの生徒さんのお答え「するはずないよ!」

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白熱するYES/NOゲーム

 

④自分の価値感を知る
最後に「みんなの行動の価値基準はなんですか?」と問いを投げかけました。
前編でも最後にした「自分の大切なこと」を改めて考える機会です。

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「うーん…」と自分と向き合う時間。とても良い沈黙でした。
そして全員の価値基準を発表。
「楽しいかどうか」
「やりたいかどうか」
「メリットがあるかどうか」
など思い思いの基準を出してくれました。

 

<まとめ>
家業を継ぐことが決まっている生徒さんも多い中、その道を「数ある選択肢の中から自分で選択した道」
と思えるかどうかで様々なことが変わってくるはずです。
地元に残る生徒さんも、出ていく生徒さんも「自分で選択した」その道を自信を持って進んで欲しいと思います。
私たちもそう生きていこうといつも自問自答しています。
そして将来、生徒さんたちが私たちkobitの話を思い出したとして、
それが、「生まれ育ったまち」と「自分」の関わり方を考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。

 

この日で私たちの任務が完結だったので感慨深いものがありました。
まさか私たちが教壇に立つことなんで想像もつかないという中、手探りで準備を進めてきたからです。
チャンスを与えて下さった梅澤先生をはじめ、斉藤先生、霧多布高校の先生方、生徒さんたち、
本当にありがとうございました。自由にやらせていただいて感謝しております。

浜中町で唯一の高校である、ここ霧多布高校。
魅力的な先生方と生徒さんで盛り上げ、作り上げていく素晴らしい学校です。
また皆さんに会いに行きますね!

 

<生徒さんの声>
・自分とは違う判断基準や大切なことがあるという、普段学ぶことが出来ないことを自分のものに出来たと思う。
・人それぞれ色んな考え方や価値観があるから面白いし、それでこの世界は成り立っているんだと思う。
・私も自分だけの道に進みたい。
・ずっと同じ仕事じゃなくても良いんだと感じた。