2017年02月04日
「ひと」めぐりTOUR vol.3 レポート(1日目)
1月28日と29日の2日間、「ひと」めぐりTOUR vol.3を開催しました!その様子をご報告します!
盛りだくさんな旅の中身を全2回でレポートします。まずは1日目から!
「ひと」めぐりTOURとは?
クスろ港の「ひと」めぐりで紹介させていただいている魅力的な人(以下、「クスろ人」)に実際に会えるツアーです。
みなさんは旅に出る時、「誰に会いたい?」を大切にして旅を計画したことはありますか?
旅は、綺麗な景色を見たり、その土地の美味しいものを食べたりするだけでも楽しいものです。
そこにもし、旅先の魅力的な人との出会いがあったなら、旅の楽しさや感動は大きくなり、きっと忘れらない旅となるはず。
そんな想いから、わたしたちのホーム釧路の魅力を「ひと」にフォーカスしてお伝えするためのツアーをデザインしました。
今回参加者のみなさんには、2日間で6組のクスろ人と会うことで、ディープな体験と楽しいおしゃべりを味わっていただきました。
第1の集合場所は釧路駅。
スタッフと釧路近郊にお住まいの参加者が集合です。
今回は冬の旅に備えて”最高に暖かい服装”での参加をお願いしました。
みなさんモコモコしております。
マイクロバスに乗り込み、まずはみんなで自己紹介です。
釧路空港ではシマフクロウのモニュメントがお出迎え。
東京からの参加者も到着し、1日目の参加メンバーが揃いました。
それでは最初の目的地、阿寒湖畔に向けて出発しましょー!
釧路空港からバスで阿寒湖畔に向かいます。
車中では東京組が自己紹介。今日から二日間、よろしくお願いします!
車に揺られること約1時間で、阿寒湖畔に到着!
最初のクスろ人が待つカフェ「温泉工房あかん」さんにお邪魔します。
看板にはパスタにピザに…温泉マーク?
カフェなのに温泉?店内の様子気になります。
ここで1人目のクスろ人が登場!
温泉工房あかんの店主、「あかんのアニキ」こと石川栄一さんです。
叔母さま、奥さまとともにわたしたちを迎えてくださいました。みなさんいい笑顔です。
石川さんについては「いっぱいいるなら食べちゃおう!ザリガニ料理ブラザーズ」でもご紹介させていただきました。
店内に入るやいなや、参加者たちの目を引いたのは掘りごたつ式のテーブル下から立ち上る湯気。
そう。温泉工房あかんさんの店内には足湯があり、食事をしながら温泉を楽しめるんです!
これにはみなさんびっくり!
ランチの注文を済ませ、足湯に浸ってまったりします。
ランチを待つ間に、店内で販売している阿寒湖畔名物「まりもようかん」をいただきます。
栄一さんのご実家はまりもようかんを製造する北海まりも製菓さんなのです。
そうこうしているうちにやってきたのは、カルボナーラ?でしょうか。
いえいえ、これはザリガニのカルボナーラ、「ザリボナーラ」なんです。
阿寒湖では外来種のウチダザリガニが在来種のニホンザリガニやマリモの生態を脅かしています。
外国では高級食材ともなるウチダザリガニ。いっぱいいるなら食べちゃおう。という発想から誕生したのがこの「ザリボナーラ」なんです。
ウチダザリガニを使用したメニューはこの他にもスープパスタやトマトクリームパスタがあり、それ以外にも鹿肉のピザやドリアなど、地元の食材をふんだんに使用したメニューが人気とのこと。
やんちゃだった高校時代のこと、製菓の専門学校卒業後、東京で修行していたときのことやご自身が阿寒にUターンされたときのことなどをユーモアたっぷりに語ってくださった栄一さん。
食後にお店自慢のデザートに舌鼓を打つ参加者も。
アイスミルクは地元の根釧牛乳です。
参加者からは栄一さんの武勇伝や、阿寒湖畔での生活についてなど、いろいろな質問が飛び交い、終始笑いが絶えない交流会となりました。
最後はみんなで記念撮影。
阿寒湖畔での生活や栄一さんのこだわり、これからのビジョンなどいろいろなお話を聞くことができました。
石川家のみなさんありがとうございました!
温泉工房あかんさんを出発した我々は阿寒湖畔散策に出かけます。
阿寒湖温泉街には木彫りをはじめとする民芸品のお店がいっぱいです。
結氷した阿寒湖の周りをブラブラしながら、アイヌコタン方面へ向かいます。
アイヌコタン周辺には、アイヌの伝統工芸、木彫りのお店が並びます。
アイヌコタンの入口で記念撮影を済ませた我々は、阿寒湖畔をあとにし、次の目的地、阿寒国際ツルセンターへ向かいます。
阿寒湖畔から釧路方面に戻ること50分。
阿寒国際つるセンターに到着しました。
ここからが寒さの本番となるため、薄着だった参加者にはありったけ防寒具を装備してもらいます。
この日は晴天でしたが、稀に見る強風。寒さが一層身に沁みます。
ツルセンターの入口で我々を迎えてくれたのは、小柄でかわいい館長さん。
この館長さんが2人目のクスろ人。
「地道な努力とユーモアでお客さんの心をつかむツルガイド」、「写真も笑いもとるアネゴ」こと、河瀬幸さんが登場です!
まずは室内でのオリエンテーション。
ツルセンターに関する説明を受けます。
阿寒地区は日本で初めてタンチョウへの人工給餌を始めた歴史があるのです。
幸さんをはじめとするツルセンターのみなさんは、タンチョウの生態や行動を研究し、タンチョウの保護に役立てていく役割を担っています。
幸さんの説明を聞いてタンチョウへの興味が高まってきた我々。さっそく、タンチョウ施設前のビオトープ(タンチョウの棲む湿原の環境をした場所)に向かいます。
タンチョウたちがいました!
施設前の牧草地とビオトープには白と黒のコントラストに赤のアクセントが美しいですねー
首から上が茶色の個体は幼鳥です。
中にはタンチョウを生で見るのが初めての参加者も。
タンチョウを前に幸さんのタンチョウ講座が開講です!
親子で行動する習性や、パートナーに添い遂げるタンチョウの愛にまつわるお話に聞き入ります。
タンチョウの頭はなぜ赤いのか〜
参加者の質問にユーモアMAXで答える幸さん。
みんな幸さんワールドに引き込まれていきます。
館内に戻り、博物館展示の見学へ。
湿原の地面のぬかるみを再現したコーナーを通過し、タンチョウの生態に関する説明をしていただきました。珍しいタンチョウ関連の展示に興味津々の参加者。
幸さんにはツルセンター向かいの道の駅もご案内いただきました!
幸さん、楽しいお話ありがとうございました!
ツルセンターを出発した我々は、3人目のクスろ人が待つ、釧路市内の厳島神社に向かいます。
厳島神社ではこの人が待っていました。
3人目のクスろ人、「釧路一面白い神主」、菊池吉史さんです!
神社のイロハをこってり教えていただきましょう。
厳島神社の裏手は昭和天皇もご覧になったという夕日スポットなのです。(筆者も今回初めて知りました!)
夕日の時間帯は過ぎていましたが、暮れなずむ空には夕日の余韻が。
本殿では神社にまつわるお話会が始まりました。
神社が生まれた瞬間や、神様のお話、お祭りが生まれた理由など普段聞けないエピソードを菊池さんはユーモアたっぷりに語ります。
興味津々の参加者たち。
菊池さんは定期的に神社でのお話会「語り場ジンジャー」を開催しています。
クスろとのコラボ企画である「語り場ジンジャー」にご興味をお持ちの方はFacebookをチェックしてみてくださいね!
お話会のあとは、正式な参拝方法(二礼二拍一礼)でお参りをして、
みんなで記念撮影。センターは神様の通り道なので空けておきましょう。
菊池さん、ありがとうございました!
外はすっかり暗くなりましたね。
それでは1日目最後の目的地、民宿休坂さんに向かいましょう。
民宿休坂に到着!
ここで、4組目のクスろ人、「奄美の旅人と山梨の旅芸人が営む、楽しくてちょっと怪しい民宿・カレー屋」の増田和美さん、やよいさんご夫婦の登場です!
和美さん、やよいさんご夫婦には2016年7月の「ひとめぐりTOUR vol.2」でも大変お世話になりました。今回はどんな楽しい話が飛び出すのでしょうか。
この日の夕食はお鍋と餃子。
餃子を包む表情はみんな真剣です…
お鍋を囲んで語り合います。
この日休坂にはマカオから旅行で来られたお客さまがいらっしゃいました。カツゲンをお酌する学生スタッフのかしこ。
この方、マカオで英語の先生をされているとのことで、せっかくなので全員英語で自己紹介をしてみました!
今回は、楽しいおしゃべりのおともに、福司酒造、の「しぼりたて生酒」を持ち込みましたよ。
参加者からは「飲みやすい!」との声が。
(個人的にもキレイな飲み口で大好きです。)
昨年のひとめぐりTOURでお世話になった鎗田武志さんも駆けつけてくださいました!
鎗田さんの紹介はこちら。
美味しい日本酒と鎗田さんの登場により和美さんの「増田節」にエンジンがかかり始め、「男と女の間に友情は成立するのか?」という哲学的な話も飛び出すことに。
エンジンがかかったのは和美さんだけではありませんよ。
はこだて未来大出身の3人が函館名物「いか踊り」を踊り出したかと思えば…
なぜかキレッキレの「恋ダンス」をみんなで踊ることになったのでした笑
最後はみんなで記念撮影!
和美さんとやよいさんが作り出す優しい雰囲気に包まれながら休坂の夜は更けていくのでした。
この日は4組のクスろ人にお会いしました。それぞれが個性的で魅力的。会うと元気をもらえます。
ぜひみなさんもクスろ人に会いに出かけてみてはいかがでしょうか。
さーて、明日はどんなクスろ人に出会えるのでしょうか。
(2日目に続きます)