2015年02月26日
第3回クスろワークショップ レポート
2/22に今年度最後となる第3回のクスろワークショップが開催されました。
その様子をご報告をします!
クスろワークショップとは?
クスろワークショップは、私たちkobitが様々な価値観の方と「釧路の魅力とは何か?」を
真剣に考え話し合う場を作りたいという思いから開催したもので、2014年度は今回を含め、全3回を開催しました。
「クスろワークショップ」を通して、「何かしたい」という気持ちから実際にアクションを起こすキッカケが作れれば良いなと思っています。
第1回:自分らしい釧路お出迎えスタイルを考える(2014/9/21)
→いろいろなお出迎えの方法を知り、釧路の観光を自分目線で考える
レポートはコチラからご覧ください!
第2回:こんな釧路だったらイヤだ(2014/12/13)
→最悪なシナリオから考える、理想の街ってなんだろう?
レポートはコチラからご覧ください!
第3回:クロシロクシロ(2015/2/22)
→私たちが実現したい「これからのクシロ」にクロシロ判定を!
<第3回クスろワークショップレポート>
【テーマ】
クロシロクシロ – 私たちが実現したい「これからのクシロ」にクロシロ判定を!
9月と12月に行った第1回と第2回のクスろワークショップの成果をもとに、
私たちクスろが実現したいと思う「これからの釧路」のアイデアを考えました。
第3回となる今回は、そのアイデアに対し参加者のみなさんから、クロシロ様々なコメントをいただく場をつくります。
そして、そのコメントを生かした「これからの釧路」のストーリーを私たちと一緒に考えてみませんか?
【ワークショップの流れ】
・全体概要説明
・アイスブレイク
・クスろが実現したい4つのアイデア紹介
・ゲストスピーカーによるキートーク
・チーム分け
・各アイデアの課題共有
・課題を解決するための解決策を考える
・全体共有、まとめ
今回の会場はマリン・トポスくしろ。港のすぐ近くにある水産資料館です。
マリン・トポスは、釧路市民であれば小学校の社会見学で誰もが来たことのあるという場所なんです。ザ漁業のまち。
その会議室をお借りました!
日程変更があったのにも関わらず、40名近い方が参加くださいました!本当にありがとうございました。
【全体趣旨説明】
まずはワークショップ趣旨の説明です。
ファシリテーターは1,2回目同様、東京・横浜で活動している鈴木高祥さん。
3度目の釧路となった今回はなんと日帰り!
続いて代表夏堀からの挨拶です。
kobitのこれまでの活動内容と1,2回目の内容を説明しました。
【アイスブレイク】
まずは会場を和やかな雰囲気にするためのアイスブレイクとして簡単なお絵描きクイズを2問。
1問目は「釧路の形」これは難しかったようでいろんな形がありました。中にはハートや文字の変形でうまく現している猛者も。
続く2問目はkobit代表「夏堀」。
実にみなさんブスに書いてくださり、我々は感無量でございました!
【kobitが実現したい4つのアイデア】
1,2回目のワークショップの結果から、市民が感じている「釧路らしさ」「課題」を整理したシートを作成しました。
それをもとに、kobitが今後実現したいと思う以アイデアを以下4つ考えました。
1. 自然とつながりが生まれる場所を市民と協力して作りたい
– 駅前の空き家を活用したコミュニティスペース
2. ぶっちゃけどうよ?地域の仕事人セミナーを開催したい
– 地域で仕事をつくっている人によるビジネス講座
3. 会いに行きたい「ひと」めぐりツアーをやりたい
– 釧路のスゴイ人から知るまちの魅力
4. 東京にいながら釧路と関われる方法を作りたい
– 故郷を離れて暮らす人が地元の地域活性に参加
会いに行きたい「ひと」がいる街くしろを目標に活動をしているkobitですが、
「ひと」に加えて「場」「他地域とのつながり」「釧路出身者とのつながり」を軸に今後は活動したいと考えています。
でも、本当にこれって釧路に必要なのか?他の人はどう感じるのか?という正直なコメントが知りたく、
市民のみなさんとざっくばらんに話ができればと思い今回このテーマを設定に至りました。
アイデアに対するディスカッションはワークショップの後半に行います。
【ゲストスピーカーによるキートーク】
釧路を発信しているゲストスピーカー5名によるキートーク。
テーマは「発信者から見た釧路」です。
釧路をどういった視点で誰に向けて発信しているのかや、それによってどのような変化が出てきたのか、
最近の傾向等を話してもらいました。
キートークはフィッシュボールという、ゲストは内側・聞いている人は外側に円になって座るという形式で行いました。
ちなみにフィッシュボールは金魚鉢という意味らしく、ゲストが金魚鉢&金魚でそれをみんなで見ている、
ということなんだそうです。
キートーク前半は全国紙「北海道生活」や、デザイン性がとても高い釧路のフリーペーパー「KUSHILOG」の編集をしている
株式会社コスモメディアの3名。
コスモメディアの皆さんは札幌から来てくださり、市民にはなかなか見えない雑誌編集という視点から
釧路について語っていただきました。
発信の際、気をつけていることは「”カタログ”にはしないと決めている」こと。
平均的に情報を網羅するのではなく、本当におススメしたいものをピックアップして
表現方法もそれぞれにの情報に適した工夫をする心がけをされているそうです。
その地域の魅力を表現する際に気をつけていることは?との問いには
「実は伝える事柄はこれまでと変わらないもの。大事なのは発信されてきたものをいかにこれまでと同じ表現にしないか」
とのお答え。
皆さん、物事の裏側にいる人の顔や意図が見えるように<ストーリー性>を重視するそうです。
後半はコスモメディアさんのお二人はオーディエンスに。
そして、釧路管内を取材でまわっているテレビ記者さんと、飲食店を経営しながら市内で様々な地域活性となる企画を作っている仕掛人の
お二人に中央に入っていただき、釧路に住んでるからこそ見える視点で、釧路について語っていただきました。
テレビ記者さんに、取材地での気づきを問うと、
「元気な街を取材していくと最後に辿り着くのはキャラの 濃い『人』で、その人の周りには必ず仲間がいる」
とのことで、<人>がまちづくりの基盤だと常々感じる そうです。
また、発信の際に大事にしているポイントは、<ニュース性><社会性>だそうで、
他地域で同じ悩みを 抱えている人たちにとっても役立つような情報発信の方法を考えるとのこと。
ゼンスタイルダイニング大野さんは、 地域活性で夕日ハイボールの事例をお話いただきました。
地域活性のプロジェクトで大事なポイントは <ストーリー性><継続性><デザイン性><面白さ>の4つで、
中でも<継続性>の部分では代表者のモ チベーションが保たれることが重要だとおっしゃっていました。
キートークの最中には気になった事をメモしてもらい、終わった後は近く人と意見を共有してもらいました。
オーディエンスのみなさんがすごい数のメモをとっていたことに驚きました!
ちなみにこちらがKUSHILOGです。釧路にお越しの際にはぜひ手に取ってみてくださいね!
【チーム分け / 各アイデアの課題共有】
4つのアイデアの中から興味のあるものでチームを作ります。まずはワークに入る前にグループ内で自己紹介。
今回は「カタルタ」を使ってみました!「カタルタ」は発想力を高め、コミュニケーションを豊かにするカードセットです。
想像以上に盛り上がったこのカタルタ自己紹介。おすすめです!ぜひ!
さぁ、続いて今回の目玉のワークです!各アイデアにつき2〜3チームでき、アイデアの課題とその解決策を考えます。
「場」「人」「費用」「スキル」「時間」等のカテゴリ毎に課題を整理し、解決策を横に貼っていきます。
まずは課題1つに対し、解決策をどんどん出していきます。
ワーク後半には、解決策を複合的に組み合わせて具体的なアイデアに 落とし込んでいるチームもありました!
【全体共有】
グループで話あった内容を全体で共有します。
シロとクロのフラッグを配り、オーディエンスは「良い!」と思ったらシロを、「うーん」と思ったらクロを挙げます。
シロシロ!クロ!等、色々な声が飛び交いました。
全チームが発表し終わったら、各チームのテーブルをまわりながら発表内容を振り返ります。
一番面白い解決策が出たと思うチームのテーブルに集まってもらう形式の投票も行いました。
その後、本日のワークショップで何をやったかを振り返りを行いました。
最後に、ゲストからそれぞれ一言ずつコメントをいただきました。
釧路の方々はとっても熱い!と皆さんも感じたようで、今後が楽しみ!とおっしゃっていただきました。
トークだけではなく参加者の方々と一緒にグループワークにもご参加いただいたことで自然な交流が生まれたことが嬉しいですね。
そして、代表夏堀・ファシリテーター鈴木さんからも、今年度を通した感想もお話ししました。
全体共有では、私たちkobitだけでは知り得なかった&気づかなかった課題や解決策も多く出ていました。
きちんと整理して、しっかりと消化させていただきたいと思います!
【懇親会】
ワークショップ終了後はそのままで懇親会に。
今回は半分以上が初参加だったこともあり、名刺交換やはじめましてのご挨拶が会場のあちらこちらから聞こえ、
にぎやかな場となりました!
さて、3回目となったワークショップですが、今回は挑戦した新しい内容も多かったこともあり、
至らない点が随所にあったかと思います。
みなさんのおかげでなんとか終えることができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
3回を通して、こんなに釧路について真剣に考える人が多くいることを知りました。
年齢も職業も違う人たちが、同じ「釧路」というテーマに対し熱く語り、深く考え、だけど楽しんでいる!
そんな光景を見るうちに、こういった場をもっとつくっていきたいと強く思うようになっていました。
今回、発表した4つのアイデアはワークショップ用に作ったものではなく、
昨年の4月から始めたkobitでの活動(取材・ワークショップ・イベント)を通して本当に今後やっていこうと思っているものを、
現段階ではまだ早いのは百も承知の上で、正直ビクビクしながらみなさんに見ていただきました。
しかし、これまでと同様に、参加者のみなさんが熱く真剣に議論してくださったおかげで、
実現に向けて動き出すための要素がぐっと増えました。
4つのアイデアの軸となるコンセプトを明確にし、今回皆さんにいただいたアイデアやご意見を整理して再考するために、
少々お時間をいただきたいと思っています。
(現段階で実現のタイミングまではまだお伝えする事ができず申し訳ありません。)
この4つがどうなったか&来年度のkobitの活動内容につきましては、近いうちに必ずご報告させていただきますので、
それまでしばしお待ちいただければと思います!
お楽しみに!
【おわりに】
今回は直前の日程変更に伴い、みなさまにご迷惑をおかけしたこと、改めてお詫び申し上げます。
急な日程変更にも関わらず、参加してくださったみなさま、快く引き受けてくださったゲストのみなさま、
会場を貸してくださったマリントポスのみなさま、本当にありがとうございました!
どうぞ、何卒、今後も我々kobitをよろしくお願いいたします!