年の瀬も近づく12/13(土)、釧路市にて第2回となるクスろワークショップを開催しました。

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クスロワークショップとは?
クスろワークショップは、私たちkobitが様々な価値観の方と「釧路の魅力とは何か?」と真剣に考え話し合う場を作りたいという思いから開催したもので、2014年度は全3回を予定しています。
「クスろワークショップ」を通して、「何かしたい」という気持ちから実際にアクションを起こすキッカケが作れれば良いなと思っています。

第1回:自分らしい釧路お出迎えスタイルを考える(2014/9/21)
→いろいろなお出迎えの方法を知り、釧路の観光を自分目線で考える
レポートはコチラからご覧ください!

第2回:こんな釧路だったらイヤだ(2014/12/13)
最悪なシナリオから考える、理想の街ってなんだろう?

第3回:釧路のこれからのストーリー(2015/1/31)
※テーマは気分次第で変わる可能性があります。あしからず

<第2回クスろWORKSHOPレポート>

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【テーマ】
こんな釧路だったらイヤだ』
ー 最悪なシナリオから考える、理想の街ってなんだろう?

住みたい、自慢したい、遊びに行きたい、そんな理想の街ってどんな街ですか?
そんなのいきなり聞かれてもなかなか思いつきませんよね?
でも「こんなのはイヤだ」という不満はするする出てくる、そんな気づきからこのテーマは決まりました。
ならば一度最悪なシナリオを作ってみよう、だってひっくり返せばそれは理想の街のシナリオになるのですから!
※詳細はコチラをご覧ください。

【ワークショップの流れ】
・全体趣旨説明
・事例紹介
・釧路に抱いている課題感の共有
・グループ分け
・写真で一言
こんな釧路だったらイヤだを考える
・理想の街を考える
・全体共有、まとめ

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今回の会場はジスイズEST。釧路の文化の発信地となった歴史あるジャズ喫茶です。
2階がレンタルスペースになっており、そこをお借りして開催しました。

【全体趣旨説明】
まずはワークショップの趣旨の説明です。

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ファシリテーターは第1回目と同様、鈴木高祥さん。今回も横浜から来てもらいました。
前回も盛り上がったワークショップが今回はどうなるのか楽しみとのこと。

つづいて代表夏堀からのご挨拶。
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kobitの活動やワークショップ開催経緯のご説明させていただきました。

【事例紹介】
ワークに入る前に、他の地域ではどんな課題が出て、それをどう解決をしているのかという事例をkobitからいくつかご紹介させてもらいました。
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今回は街と人の関わり方にフォーカスして以下の事例をピックアップしました!
・ツルハシブックス(新潟)
・六畳書房(北海道浦河町)
・タウンキッチン学園坂(東京)
・猪鹿庁(岐阜)

【釧路に対する課題感の共有】
最初のワークとして、参加者が釧路に抱いている課題感をまずは個人で5つ出してもらいました。
その後、近くに座っている人と共有して、近いものはグルーピングしてまとめてもらいます。

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釧路の人が釧路のことを良いと思っていない、店がない、バスが少ない、人が少ない等々…
みなさんが普段から釧路に感じていることがわかって興味深かったです。
ここで出た課題を集約し、スタッフが急いでテーマを設定します。

【第1回ワークショップの振り返り】

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今回からご参加いただいた方も多かったので、テーマ設定をしている間に、夏堀から第1回目のワークショップの様子を写真と一緒にご紹介させてもらいました。
また、今回の会場となったジスイズについての説明もマスターの波多野さんからしていただきました。

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今回は波多野さんご夫妻に大変ご協力いただきました。本当にありがとうございました!

【グループでアイスブレイク】
出してもらった課題をもとにテーマを分類し、参加者のみなさんに興味のあるテーマを選んでもらってグループを作ります。
今回は、以下の全7つのグループができました。
– 食
– 交通
– 北大通(釧路駅前の商店街)
– 若者・お年寄り
– イベント・観光
– 駅・空港
– 施設・店
(– 気候 ※希望者が少なかったためイベント・観光と合併)

グループ毎にテーブルに座ってもらって、まずは自己紹介。
その後、アイスブレイクとメンバーのキャラクター把握のために「写真で一言」というワークをやりました。
お題の写真に合う一言をグループでそれぞれ考えてもらい、全員で共有します。

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ちなみにこちらの写真は「北大通シャッター街のシャッターが何かを喋っています。
さて、何を喋っているでしょう」というお題。
会場が笑いで盛り上がったのはもちろんのこと、写真1枚でも様々な解釈の仕方があり、色々な捉え方があることを改めて感じることができました。

【休憩時間】
休憩時間には京都から届いたお菓子をいただきました。
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鈴木さんのご友人である和菓子職人の方の手作りなのですが、開けた瞬間、包みがかわいすぎて興奮しました。
みんなでおいしくいただきました~ありがとうございました!

【最悪なシナリオから理想の街を考える】
さぁ、とうとうこのワークショップの目玉ワークです。
まずは各グループでテーマに沿った「こんな釧路だったらイヤだ」という最悪のシナリオを考えます。

11最悪のシナリオが出来上がったら、今度はそれをひっくり返した理想の街を考えます。
その後、盛り上がったアイデアをワークシートにまとめてもらいました。

13アイデアを一言でまとめたり、ポイントは?他の街とは違う点は?等を書かなければならないこのまとめ作業が一番大変だったように見えました。

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この時すでにワークショップが始まって2時間が経過。
日没が日本一早いこの地域、16時で外はもう真っ暗になっていました。

【全体発表】
考えた理想の街「釧路」を各グループで発表します。
発表形式は、まとめてもらったワークシートを読み上げてもらうことは必須ですが、あとはフリーでやってもらうことに。
スキット(寸劇)・シナリオ・模造紙を使った発表等、kobitからいくつか発表形式を紹介させてもらいました。
(ちなみにスキットの例としてkobitが即興で実演しました。完成度は激低なので写真は割愛します…)

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では参加者のみなさんの発表した内容を簡単にご紹介します。

1)若者・お年寄り
「お年寄りと若者が個として関わりあえる街」
世代間交流の無いという最悪シナリオから、若者とお年寄りが対等に裸の付き合いができる街の提案

2)食
「人も食事もおいしい街」
接客態度が悪いという最悪シナリオから、おもてなしの心・サービス精神が上手に表現できる街の提案

3)交通
「ゆっくり呑んでもバスで家に帰れる街」
呑んだ後に家に帰る手段がないという最悪シナリオから、最終バスが日付が変わってもあったりどこからでもバスに乗れる街の提案

4)施設・店
「駅前におしゃれな店が店があり、駅近に人が集まる街」
イオンにしか人がいないという最悪シナリオから、街の象徴のである駅前の再開発によって駅近が盛り上がる街の提案

5)北大通
「待ち合わせはスタバ!市民の消費活動と講習が活発な刺激的な北大通」
すべてシャッター街という最悪シナリオから、チャレンジショップが日本一多い、人も店も輝く街の提案

6)駅・空港
「用をたさなくても行きたくなる駅のトイレ」
駅のトイレが汚すぎるという最悪シナリオから、地元の人も観光客も快適に過ごせ、思わず行きたくなるトイレがある駅の提案

7)イベント・観光
「色々な情報があふれる、情報かけ流し120%の街」
釧路の人が釧路に関心が全くないという最悪シナリオから、市民が釧路を好きになり知りたくなる街の提案

発表準備に時間があまりとれなかった中、どのクループも工夫したおもしろいプレゼンをしてくださいました!

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また、スキットを使ったグループが多かったこともにも驚きました。
写真にも現れている通り、会場が終始笑いが絶えず、非常に盛り上がったプレゼンとなりました!
ファシリテーターの鈴木さんからも、なかなか見ることのない盛り上がりだったとのコメントをいただきました。

【懇親会】
ワークショップ終了後は、そのまま懇親会に。
ここでやっと名刺交換スタートです。
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最初に先入観を持ってしまわないように、名刺交換は終了後で!とお願いしていたのでした。
懇親会は自由参加だったのですが、多くの方が参加してくださり、ワークショップそのままの盛り上がった雰囲気で進行しました。

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毎回うまくいくかドキドキしながらスタートするのですが、みなさんから楽しかった!参加してよかった!とのお言葉をいただくことができ、大変嬉しかったです!

【まとめ】
最悪のシナリオを作って、逆転の発想で理想の街を考えるというアプローチで行った今回のワークショップですが、最悪の「あり得ない」シナリオではなく、参加者のみなさんが普段から感じている釧路への課題や不満が行き過ぎるとそうなってしまう可能性のあるシナリオだったのかな、という印象を受けました。
それをただの愚痴で終わらせず、どうやったら良い方向に転換できるかをみんなで共有することができ、大変貴重な場となりました。
「自分には無い視点で釧路を見る事ができた」というアンケートの結果も多く、多角的に釧路を捉える機会にもなったように感じました。
また、今回は20代~60代の方がまんべんなく参加してくださったのですが、世代間交流が非常にスムーズに行われている様子も非常に印象的でした。

【今後の動き】
第3回 釧路のこれからのストーリー(2015/1/31)

詳細は決まり次第、WEBやFacebookでご案内します。
また、タイトルは気分次第で変更になる可能性がありますが、怒らないでください。

クスろワークショップは「活性化」「町おこし」なんて大それたものではなく、自分のちょっと近い人たちが釧路に来た時に思わずクスっとなってしまう、そんなキッカケ作りの場になればいいと思っています。
ですので、少しでも興味がありましたらはじめての方もぜひお気軽にご参加ください!
今年度最後の第3回ワークショップでもみなさまがクスクスなるよう頑張りたいと思いますので、ご参加&応援よろしくお願いいたします!