「ひと」めぐり TOUR vol.4レポート(2日目)
前回に続き、「ひと」めぐりツアー2日目の様子をお届けします!
阿寒町はあいにくの雨…!朝ごはんを済ませた一行は山﨑農園さんへと向かいます。

「おはようございます!」
と爽やかに挨拶をしてくれたのが、今回6人目のクスろ人、山﨑大裕さん。
山﨑農園の4代目でもあり、この近辺では少ない若手農家さんのひとり。
昨日の宴とは変わって、きりりとした仕事モードの大裕さんに私達も背筋がのびます。

さっそく、収穫のお手伝い!ゴム手袋を履いていざ、ビニールハウスへ!

今回は大裕さんのお父さんで農園3代目の山﨑一彦さんからもご指導いただきます!

「じゃあ、さっそくトマトのハウスの撤収作業をしてもらおうかな!」の掛け声に一同「わかりました!」と素早く移動。カメラを向けるとさりげなくピースをしてくれるおちゃめな大裕さん。

苗の支柱についているゴム取り、苗の根抜きをしています。

こちらは別の支柱の紐取り作業です。

低い姿勢での作業に腰を痛める参加者が続出!
汗も吹き出すほどハウスは熱気と掛け声に満ちています。

大裕さん「こうして体を痛めておいしい野菜を育ててます。笑」
農業の大変さを改めて痛感…!農家さんはとってもタフなのです。

む!奥からクスろ代表の夏堀が駆けてきました。
「このトマト、収穫終わってるから食べてもいいんだって〜!」

なんと、山﨑さんの計らいでハウスのトマトをいただけることに!
作業が終わった人からトマトにかぶりつきます。

「んほひ〜!」
よいかじりっぷり!

みずみずしくってとってもジューシーなトマト!

ここで大裕さんからトマトの豆知識が。「トマトは『葉っぱ・葉っぱ・葉っぱ・トマト』の順に茎から成長していくので、それをふまえて伸びやすいよう斜めに成長させているんですよ。」
なるほど!

さきほどのハウスで参加者の手には大量のトマトが…!笑
気前よく「もってけ〜!」とお父さんがビニール袋をくれたのでした。

さてさて、一同は次のビニールハウスへと移動します。

ここには収穫された大量のかぼちゃや玉ねぎが!お花のハウスもありました。
農園ではたくさんの野菜を育てています。

一彦さん「奥の方に見えるのがとうきびだよ。終わっちまったけど!」

雨で霧がかった畑。今年の栽培はほぼ終了しているのだそう。

一彦さん「冬はな、この畑にツルがくるんだよ。今はできなくなったけど、昔はツルの餌やりなどもやってたんだよな。」

最後に、大裕さんがここで取り組み始めた「塩トマト」のハウスにお邪魔します。

つやつや、小ぶりで真っ赤なトマト!

「なにこれ!あまっ!!!」

塩トマトは通常と違って、プランター栽培の品種。
少ない濃度の塩を与えるなどの様々な工夫でトマトに負荷をかけて強いあまみを引き出しているのだそう。
お2人とも、にこにこ笑顔です。

お父さんから愛嬌もいただきました!

味が凝縮した塩トマト、いまのところ一般で帰るのは山﨑さんの直売所のみだそう。
一同は直売所へと移動します。

各々お土産にたくさん野菜を購入!どれも新鮮でお求めやすい価格におどろき!
お父さんが作ったドレッシングも気になって購入しちゃいました。
山﨑さん、お忙しい中ありがとうございました〜〜!!!

さて、一行はお昼ごはんのため、ご近所のとある場所へ向かいます。

お邪魔したのは、阿寒町自然休養村キャンプ場。
この日はシーズン営業最終日だったにも関わらず、快く使わせてくださいました!
阿寒町自然休養村キャンプ場のみなさま、ありがとうございます…!

直売所で買った野菜を…

じゃーん!豪快にBBQに!!
なんと、山﨑さん親子もきてくれました!

まだみずみずしいお野菜を切ったり、アルミホイルで包んだり。
それぞれの野菜に美味しい食べ方があるんですね〜。
長芋は輪切りにして、シンプルに炭火で焼きます。「こんな食べ方初めて!」という声があがります。
大裕さん「もちろん長芋は生でかじりついても美味しいよ!」

代表が頬張っているじゃがいもは「インカのめざめ」。
塩やバターがなくても濃厚な味に感動してしまいます。

お肉も焼いて、網の上は大賑わい!お野菜と一緒にいただきま〜す!
味の濃い野菜たちは焼くといっそう甘みが増して最高です。
お肉より野菜が人気なBBQ、初めてかも。焼き長芋、おいしかったなあ…。

BBQで満腹になり、ここで山崎親子とはお別れ。
野菜収穫やBBQなど、我々にたっぷりお付き合いいただきました!ありがとうございます!
次に向かったのは、道の駅 阿寒丹頂の里とそのお隣の阿寒マルシェ。阿寒に限らず、釧路地域の特産やお土産を買えちゃいます!

「友達へのお土産、何にしようかな〜」
たくさんの魅力的なご当地品に囲まれて、みなさん真剣な表情で悩んでいます。

「見て見て!」
お!1日目にユック(鹿肉)カレーとともにいただいたワンツー牧場さんの牛乳を発見です!
濃いのに飲みやすくて、美味しかったな〜。

それぞれお買い物を楽しんだ後は、阿寒から離れまして、釧路中心部まで約40分間車を走らせます。
みなさん、いよいよ最後のクスろ人ですよ〜!

「ひと」めぐりTOUR vol.4最後のクスろ人は、「コーヒー豆の店サンサン」の寺島美樹子さん。
お客さんの好みや要望に合わせた細やかな対応で、地域に愛されるコーヒ豆屋さんです。

店内いっぱいにコーヒー豆の良い香りが充満していて、いるだけで落ち着く空間…。
本日はそんな寺島さんから、お手製のテキストを使って「ハンドドリップ(カリタ式)教室 初級編」を教わります!
普段飲んでいるコーヒーがどんな材料からできているか丁寧に教えてくれるのも、寺島さんの教室ならでは。
今回の参加者の多くは、ハンドドリップ初心者。原料となるコーヒー豆からしっかり学んでいきます。

どれも焙煎したコーヒー豆ですが、その煎り加減は全く異なるもの。

「え!!香りが全然違う!!」
「本当に同じ豆ですか!?」
それぞれの香りや色の違いに、みなさん興味津々です。

さて、次はいよいよ実践!
気をつけるポイントは、「フィルタにお湯をかけないこと」「お湯は少しずつ丁寧に淹れること」、そして「愛情を込めること」!
まずは、寺島さんのお手本です。

「私、こういうときいっつもお湯をこぼしちゃうのよね〜」
とお茶目な寺島さん。
寺島さんの魅力的なところは、何と言ってもテンポのよいトーク!
初めてのハンドドリップに緊張気味の参加者の皆さんも、自然に笑顔になっていきます。
そんな寺島さんも、コーヒーを淹れるときはこの表情。

寺島さんが丁寧に淹れてくださった愛情たっぷりのコーヒーをみんなでいただきます。

「香りが強いのに飲みやすい〜!」
寺島さんのコーヒーは、コーヒー豆の香ばしい香りを残しつつ、とっても飲みやすいコーヒー。喉に引っかからずにごくごく飲めてしまいます。
寺島さんのお手本コーヒーをいただいたあとは、いよいよ参加者の皆さんで実践してみます。
寺島さんによれば、同じ豆でもその人の淹れ方によって味が全く違ってくるのだそう。

「ちょっと緊張する……」
参加者の皆さん、この二日間でもっとも真剣な表情。他の参加者の皆さんもじっと見守ります。

「美味しいコーヒー待っててくださいね!」
それぞれの個性が反映されたコーヒーは、参加者の皆さんで飲み比べをしてもらいます。

「あ、香りが好き!」
「飲みやすい!」
など、それぞれお好みのコーヒーが見つかったようですね。
淹れ方次第で苦みなども調節できるなんて、奥深い…。
それぞれの淹れたコーヒーを楽しんだ後は、寺島さんとともに「コーヒー豆の店 サンサン」を営むご主人が登場!

「なんかあんまりこういう風に写真を撮られることないから、照れちゃうね〜」
と言いつつも、素敵な2ショットを撮らせてくださいました。

「コーヒーの詳しい話や、ハンドドリップというと少し難しいかもしれないけれど、ぜひ気軽に楽しんでほしいと思っています」
と、コーヒーに対しての熱い想いを共有してくださいました。

今回のハンドドリップ教室を通して、グッとコーヒーが身近に、より親しく感じられるようになりました!
お二人ともありがとうございました!

さて、二日間の「ひと」めぐりツアーvol.4もこれにて終了。
二日間たっぷり「ひと」に出会い、たくさんの笑顔が見られたツアーでした。
「コーヒー豆の店 サンサン」をそのままお借りして、最後の振り返りに入ります。
それでは、一部ですが感想のダイジェストをどうぞ!

「素敵なクスろ人の皆さんに会えただけでなく、このツアーに参加してお友達になれた皆さんみんながクスろ人だなと思えたツアーでした!」
おっしゃる通りですね…!
今回のツアーも、参加者の皆さんに我々とっても楽しませていただきました。改めてご参加ありがとうございます!

「釧路って、実はとっても”普通”なまち。何か特別なことをしているというわけじゃないんだけど、そこに誰がいるからとか、何をしたからという思い出や記憶がその土地を貴重なものにしていくんだと思いました。僕も地元をそんな地域できるようにしていきたいです!」
二日間の最後には、こんなアツい思いも飛び出しました。
釧路だけでなく、それぞれに思う”地元”があり、そこには人々の思いがたくさんあるんだな〜と我々も改めて感じました。

最後に、クスろからツアーの締めをさせていただくべく、みなさんへツアーへの思いをお話しさせていただきました。
「この『ひと』めぐりツアーは、クスろの活動の中でも中核となるイベントです。魅力的な人を発信するだけでなく、実際に出会える機会を作り、さらに参加者の方々とその場で感じたことを共有できるという面白さがあります。これからも自慢の魅力的な「人」を深く知り、釧路の良さを体感していってほしいと思います。ご参加いただき、本当にありがとうございました!」

以上で、「ひと」めぐりツアーvol.4は無事終了!
今回もいつもお世話になっておりますクスろ人のみなさん、そして参加者の皆さんにたくさんご協力いただきました!心より感謝申し上げます!

これからも元気印でイベントを開催していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
また皆さんにお会いできる日を楽しみにしております!