週に3回通える本屋ができるまで~なくなるまで気づかないぼくはバカ野郎だった~

大好きな本屋が閉店したことをきっかけとして、東京は神楽坂に本屋を立ち上げた「かもめブックス」の柳下恭平さんをゲストにお招きしたトークイベントを行いました!

柳下さんは本の内容の間違いなどを探す校閲の会社「鷗来堂」も経営されており、本を中心とした生業や場づくりについてお話を伺いました。

講師紹介:柳下恭平さん
書籍校閲専門の会社『鷗来堂』代表であり、書店『かもめブックス』オーナー。
「言葉」に興味を持ち、世界各地を旅した後、校閲者となる。
28歳のときに『鷗来堂』を設立。201411月に神楽坂にて『かもめブックス』をオープン。
2017年には京都にて出版レーベル『文鳥社』を立ち上げ、出版・編集業務に携わっている。
モジャモジャの天然パーマと安心感のある大きな手がチャーミングな、通称『知のドワーフ』。

ここ数十年で釧路の中心街は、人口減少や担い手不足によってあらゆる業種のお店の閉店が相次いできました。
賑わいをみせたお店の閉店の知らせは、残念な気持ちにさせると同時に、いかにそこが大事な場所だったかを気づかせてくれることも多いはずです。
私達は何をすれば良かったのか、そしてこれから何ができるのでしょうか?
今回、くしろソーシャル大学では上記の課題を掲げて進行を行いました。

講座では、閉店した書店の空き店舗から「かもめブックス」が誕生するまでや、ひとが集まるお店のしかけや、校閲の会社「鷗来堂」での仕事内容など、校閲から本屋さん・取り次ぎ・流通と、本にまつわる幅広いお話をしてくださいました。
聞いたことのない言葉や仕組みの数々に、参加者のみなさんからは質問が止まりませんでした。

会場は書籍や本屋が好きな方から独立開業に興味のある方、街に賑わいをつくりたい大学生、お母さんと聞きに来た高校生の姿まで、様々な顔ぶれが集い、会場では交流も盛んに行われました!

 

また「どうしたらもっと若者が街に集まるのか?」「賑わいのある街には何が必要なのか?」という問題意識を持っている参加者同士でお互いのスキルや願望などを語りあう姿も垣間見えました。
小売業というだけではない本屋の魅力を知ることで、
人が集まる街づくりの大きなヒントを得ることができたと感じております。

最後はみんなでカモメポーズ!
満員御礼のイベントとなり、お越しいただいたみなさまと遠い釧路まで足をお運びくださった講師の柳下さんに心より感謝を申し上げます!