「ひと」めぐり

再エネ・環境・ひとを見つめ、地域を変える研究者

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平岡俊一

愛媛県松山市出身、釧路市在住

1978年愛媛県生まれ。
立命館大学に在籍時、ゼミで「地球温暖化」について学ぶ。「市民が社会に与える影響」について興味を持ち、学生時代にNPO「気候ネットワーク」に関わるようになる。
その後、京都の大学で地域人材育成に関する教育プログラムの開発に関わる中で人材育成にも尽力し、2010年に講師として北海道教育大学教育学部釧路校に赴任。
現在は准教授として環境保全活動や地域づくり、社会学を教えている。
様々な一面を持ち、親しみやすい先生として、教育大学の学生たちにも大人気。
この記事を書いた人
kashikoかしこ
クスろ学生スタッフの大学生。平岡先生のご専門と自分の学びたい分野が近く、
今回のインタビューでは終始ニヤニヤしていました。

釧路市の北西部およそ40kmに位置する、美しい村・鶴居村。
この鶴居村のとある住宅に、ソーラーパネルが取り付けられた。
ソーラーパネルといえば、太陽から受ける光を電気エネルギーに変えることのできる太陽光発電所を思い浮かべる人も多いだろう。
鶴居村に設置されたこの太陽光発電所、ただの発電所ではないという。
この発電所を設置・運営しているのが「一般社団法人くしろソーシャルデザインネットワーク」という組織。
この組織の代表理事を務められている平岡俊一さんは、北海道教育大学教育学部釧路校で教鞭をとるお方でもある。
今回は、その太陽光発電所の「秘密」、そして平岡先生の様々な活動について伺った。

地域の宝は、地域のために

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kashiko

今回は、北海道教育大学釧路校の平岡俊一先生にお話を伺います!
実は私は電気エネルギーが専門なので、本日を楽しみにしていました!

hiraoka

そうなんですね!僕の専門は、再生可能エネルギーの技術というよりかは、
再生可能エネルギーが「社会にどう影響するか」なので、例えば「誰がどう運用するか?」
「利益がどう社会に還元されるのか?」ということについて研究しています。

kashiko

な、なるほど…!(難しそう…)
そんな先生はいま現在、「くしろソーシャルデザインネットワーク※1(以下KSDN)」の
代表理事も務めていらっしゃいますね。

hiraoka

そうなんです。
KSDNの活動としては、地域の再エネ普及に向けて学習、議論をする場を設けたり、
鶴居村※2に太陽光パネル「サルルンmini」を設置・運用したりしています。

※1くしろソーシャルデザインネットワーク…環境保全、再生可能エネルギー、
域内循環及び地域資源活用などを基調とした持続可能な地域社会の形成に寄与する事業を展開することを目的に設立された一般社団法人。

※2 鶴居村…釧路市の北西部およそ40kmに位置する美しい村。おいしい牛乳で作られる風味豊かなチーズが有名。

kashiko

釧路って、確か太陽光発電に適している地域なんですよね!
よく釧路地域ではたくさんソーラーパネルを見かけます。

hiraoka

そうそう。釧路は日射量が多く、太陽光発電に適している地域の一つなんです。
でも、確かに市内にはたくさんのソーラーパネルがあるけれど、実はその多くは釧路市外の業者の所有物。
ということは、
そのソーラーパネルから売電した利益は、釧路市内に回っていないんです。

kashiko

ええ!?
それって釧路市にとってプラスなことではないですよね?

hiraoka

せっかく釧路地域の利点を生かした発電事業を起こしても、肝心の利益は釧路地域には還ってこない。
いわゆる「植民地状態」ですね。
これでは、地域に発電利益の循環が発生しないんです。

kashiko

釧路の資源がほかのところで生かされてしまっているんですね。

hiraoka

そこで、僕たちKSDNは、太陽光発電所「サルルンmini」を設置したんです。
ただ設置するのではなく、全国からの寄付により「サルルンmini」を設置し、
ご寄付いただいた方に鶴居村のお土産などをお礼としてお贈りすることを通じて、
鶴居村の活性化に貢献することを目指すプロジェクトとして起ち上げました。

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KSDNの皆さんと、第1回お礼品送付を記念しての1枚(左)、太陽光をいっぱいに受ける「サルルンmini」(右)
kashiko

市民の手で、その土地の資源を使った電気エネルギーが運用される仕組みを作ったんですね!
実際に運用してみて、何か感じられたことはありましたか?

hiraoka

北海道は市民協働発電所が少ないので、貴重な一歩を踏み出せたなと思っています。
でも同時に、運用・管理することの大変さも感じます…。
市民協働発電所がビジネスになるという事例もあるのだけど、釧路の場合はまだまだ厳しい状況なんです。

kashiko

ふむふむ、電気エネルギーが、地域づくりとつながるなんて興味深いです。

hiraoka

ただ、もちろん市民の力、行政の力、企業の力だけではこういった事業は進んでいきません。
地域内の様々な人と人とのつながり、ネットワークがこういった仕組みを作り出しているんです。

kashiko

なるほど!今後KSDNはどういった方向で活動をされる予定でしょうか?

hiraoka

自分たちがもつノウハウと人脈を活かしながら、環境、エネルギー、地球温暖化などの
課題意識を持ちつつ活動していこうと思っています。
日本全国の色んな地域を参考にしたり、つながっていきながら釧路地域のエネルギーや
環境のあり方について、今以上に行動で示していける組織になりたいですね。

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「再生可能エネルギーから創ろう!元気なまち・釧路」と題して開催された、KSDN主催のシンポジウム(左)同シンポジウムで市長へのエネルギー政策提言提出の瞬間(右)

身の回りの「小さな世界」を変えていこう

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kashiko

ところで、平岡先生はどんな大学生だったのですか?
きっと、私とは正反対の優秀な学生さんだったんですよね!

hiraoka

実は…
大学に入って2年くらいは本当に学校に行きたくなくて笑

kashiko

あ〜わかります…私もサボりたくなるときが…
じゃなくて!え!?意外です!!

hiraoka

長期休みの時は実家にずっといて、母に「あんたそんなに学校が嫌ならやめていいよ」とか言われたりしたんです笑
だからあんまり勉強はしてなかったんですけど、3回生になって、
元々興味のあった環境保全のゼミに入ってから、勉強が楽しくて、
友達に「ポジティブになったね」なんて言われました笑

kashiko

性格まで変わっちゃうくらい、お好きなゼミに入れたんですね!
よかった!ホッとしました!!

hiraoka

そうそう。
そして、当時環境分野では注目されていた、世界的なあるシンポジウムに参加したことが、
僕を今の専門に結び付けたんです。

kashiko

へえ!どんなシンポジウムなんですか?

hiraoka

COP6※1というシンポジウムなんですが、
それには政府関係者以外にも、NPO団体やNGO団体も出席できるんです。
そこで、僕が当時所属していたNPO団体「気候ネットワーク(以下KIKO)※2」の間で
それに参加しようという動きがあって、僕も参加したいと思ったんですね。
それにあたって、仲間と勉強会をしたり、全国を行脚して大学生の意見を集めたりしていました。

※1 COP6…2000 年にオランダで開催された、気候変動枠組み条約第6回締約国会議の略称。
京都議定書において採用された排出権取引や共同実施などについての具体的なルールの確定を目指し、
議定書発効に向けた話し合いが行われた。別名、ハーグ会議。

※2 気候ネットワーク(KIKO)…京都府を中心に、地球温暖化問題や、温暖化防止、
エネルギー関連に関する国際交渉から地域レベルの実践活動、政策提言を行っているNPO団体。

kashiko

さすが、すごい行動力ですね!

hiraoka

でも、残念ながら結局、行ったところでNPO団体などの一般市民ができることはあまりなかったんです。
NPOに国際会議の発言権はなかったり、重要な部分になると締め出されて政府関係者のみで議論を行ったりしていて。
その代わりにNPO団体は会場の内外でパフォーマンスなどを行って、自分たちのアピールをするんです。
そういうのもとても大事だと思うけど、自分自身はそういったことをしにきたのではないので、何のためにオランダに来たんだろうという思ってしまったんですね。

kashiko

先生はそれに、違和感を感じられたんですね。

hiraoka

シンポジウムでの発言権を持つことのできないNPO団体は、
ほとんどパフォーマンスに走っていて、
会場の外を全裸の女性が走っていたりして
完全にカオス空間だったんです。

kashiko

か、過激すぎる…!どんなメッセージ性があるんだろう…

hiraoka

そこで、「社会を変えるのは本当に難しい…」と思い、なんとも言えない無力感を感じました。
「簡単には社会を変えられないんだ」と強く思ったんです。

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COP6にて、日本のNGOブースに立つ若かりし平岡先生とKIKOの皆さん(左)、様々な工夫を凝らして行われるアピール活動(右)
kashiko

なんとも切ない…でもそこで、強い思いが生まれたんですね。
その後、平岡先生は大学院に進むことになりますが、どんな院生時代だったんでしょうか?

hiraoka

大学院時代はとっても勉強も楽しかったですね。
また、スタッフとしてKIKに関わっていくうちに、
市民が環境政策に対する提言をしていくというワークショップに携わったんです。
そこではファシリテーター(進行役)を務めたんですが、
どんどん市民の皆さんから意見が出てきて面白かったですね!

kashiko

なんだか難しそうなテーマですが、かなり盛り上がったんですね!

hiraoka

COP6では、自分の無力感を感じたんですが、KIKOでの活動を通して、
「大きい世界は簡単には変えられないけど、小さい世界は変えられるんだ」
ということを強く感じました。
ここから、地域社会にフォーカスして、その中でのNPOや市民の役割についての研究に
没頭するようになったんです。

kashiko

この体験が今のご専門につながっているんですね。
大学院卒業後はどうされていたんですか?

hiraoka

それが、論文で手一杯で就活なんてしなくって笑
お世話になってたKIKOで、働かせてくださいって頭を下げたんです笑
KIKOでスタッフをしたあと、龍谷大学というところから研究員にならないかというお話が来て
研究の道に進むことにしました。

kashiko

おお、どうなることかと思いましたが笑、ここから研究の道に進まれることになるのですね。

hiraoka

龍谷大学と京都のいくつかの大学が連携して、地域人材育成のためのプログラム、
資格制度の開発を行っていて、そのお手伝いをしていました。
そのプログラムで一定の単位を取ると、京都府内で資格がもらえるというもので、
大学生対象の人材育成に力を入れていました。

kashiko

へえ〜!人材育成にも関わってらしたんですね。
…あれ、いつ釧路にいらっしゃったんですか?笑

hiraoka

釧路に来たのは2010年のことですね。
実は結構最近なんですよ笑
龍谷大学の後に就職活動が実って、北海道教育大学釧路校に赴任しました。
愛媛、京都と来て、やっと釧路です笑

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KIKのワークショップでファシリテーターを務める平岡先生(左)大学省エネプロジェクトで講師を務める平岡先生(右)

学生と地域大人をつなぐ「活動の土壌作り」

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kashiko

さて、2010年に満を持して釧路へいらっしゃった平岡先生ですが、
ズバリ、釧路の印象は!?

hiraoka

釧路の学生は京都の学生とは違う雰囲気を感じました。
みんな、京都の学生より真面目です笑
さすが教員を目指す学生だなと感じました。

kashiko

わはは!そうなんですか!

hiraoka

そうですね、真面目なんですが、ちょっと違う意味で「いい子」な感じがしました。
京都の多くの大学生は、NPOなどの実践的な活動や市民活動に積極的に参加していて、
同世代だけでなく大人の方とのつながりがあったんです。
でも、釧路の学生の場合は、そういう自主的な活動を行う子たちは珍しいですね。
僕としては、学生にもっと自主的にいろんな活動に参加してほしいという気持ちがあるんですが…

kashiko

では、赴任されたときは、その釧路と京都の学生の雰囲気のギャップに驚かれたんですね。

hiraoka

そうですね。
そこで、学生たちが一歩踏み出す「自主的な活動の土壌」が必要だと考えたんです。
実践の場で活躍している大人の方々と、まだ学問を極めている途中の学生は、
お互いに「接点」を持ちたがっていると思うのですが、なかなかその「接点」がない。
ただ、何でもかんでも僕がやるのでは意味がないので、僕はあくまでも「活動の土壌作り」に精を出します。

kashiko

「活動の土壌作りとは、具体的にどんなことをされているのでしょう?

hiraoka

まずは、直接学生たちに「自分たちの学びの先にある現場」を見てもらいます。
例えば、環境教育を専攻している学生であれば、浜中町などのエコツーリズムが特徴的な地域に連れて行きます。
それから、現場で活躍されている大人の方々と、学生が結びつくように、「仕向ける」笑
現場で実践を行っている方々と出会うというのは、本当に学生にとって有意義なことだと思うんです。
僕も学生時代に様々な大人の方と出会って、今があるので。

※浜中町…釧路管内の厚岸郡にある町。豊かな霧多布湿原を有し、酪農と昆布漁を主な産業とする。

kashiko

私、平岡先生の研究室に入りたいです…!とっても素敵ですね!
これまで、研究室所属の学生さんとどんな取り組みをされてきたのでしょうか?

hiraoka

そう言ってもらえて嬉しいです笑
赴任したときはシクロプロジェクトをテーマに研究活動をしたり、
最近は学生を中標津に連れて行って、自転車ツーリズムをテーマに研究活動をしたりしました。
特に印象深いのは、2年前の研究活動ですかね。

※シクプロジェクト…釧路市民有志が行っていた、観光客の方などを、ベトナム発祥の人力車に乗せて市内をめぐるプロジェクト。
「ひと」めぐりでも登場した、天内武範さんも関わっている。

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中標津にて、自転車ツーリズム研究を行った学生さんとの1枚(左)緑の霧多布湿原でのフィールドワーク(右)
kashiko

2年前というと、最近のお話ですね。
学生さんたちとはどんな研究活動をされていたんでしょうか?

hiraoka

実は、その時の学生が、研究テーマがギリギリになっても決まらないという世代だったんです笑
環境教育の分野の学生たちだったんですけど、あまりにも決まらないので、
まずは大人の方々との「接点」作りのために、
「浜中町のグリーンツーリズムの団体員さんのご自宅に民泊させていただいたら?」っていう提案をしたんです。
そうやって浜中町で活躍されている方々と交流させていただいているうちに、
学生たちが浜中の環境や人の魅力に気づき、「浜中でエコツーリズムをテーマにツアーを企画しよう!」
ということになったんです。

kashiko

なんと!「活動の土壌作り」大成功ですね!

hiraoka

その後、学生たちが京都の龍谷大学で、浜中町の酪農を生かした観光ツアーのプレゼンを行ったんですが、
なんと7人も向こうの学生さんが来てくれたんです。
学生自身が交流して浜中の魅力を堪能できたおかげで、ツアーの魅力度や説得力も増したんだなと思いますね。

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浜中では、実際に住民の方との交流を深めながら調査活動を行った(左)浜中の酪農家さんのお宅で民泊する学生さんたち(右)

持続可能なまちづくりを目指して

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kashiko

教育、そして市民活動の現場でもご活躍されている平岡先生ですが、
この2つの活動を通して感じていることはありますか?

hiraoka

教育はいわゆる「アカデミック」な場で、市民活動は「実践」の場だと捉えています。
教育の側面から釧路地域に関わりだした僕ですが、KSDNの活動を始めてから、
講演などにも呼んでいただけるようになりました。
こうして僕の活動や研究に興味を持っていただけるのはほんとうに嬉しいですね。

kashiko

釧路市民の皆さんも、平岡先生の研究活動に興味を持っていらっしゃるんですね。
私たち市民が、地域活動や市民活動を行っていく上で、必要不可欠なモノやコトってなんでしょう?

hiraoka

活動をするにあたって、情報不足な地域をつなぐ組織や人間が必要だな、と考えています。
よく僕は研究の関係でヨーロッパへ行くのですが、ヨーロッパには僕の目指している
まちづくりの現場がたくさんあるんですよ!

kashiko

私も、ヨーロッパのまちづくりは面白いって聞いたことがあります!
日本と比較して、どんな気づきがあったのでしょうか?

hiraoka

この間行ってきたオーストリアのフォアアールベルク州というところがとても面白いんですが、
「エネルギーを意識して生きる」をスローガンとしている地域なんです。
ここのエネルギーとまちづくりの関係性がとても参考になります。
一般家庭から公共施設まで、正に「エネルギーを意識」したプロジェクトが進められているんですよ。

※フォーアアールベルク州…オーストリアの最西部の連邦州。スキーリゾートとしても有名で、街並みの美しい地域。

kashiko

へえ!どんなプロジェクトなんですか?

hiraoka

例えば、木質バイオマスによる地域熱供給網を整備したり、
一般住宅への太陽熱温水器や太陽光発電導入を行っているんです。
そういった活動と同時にまちづくり活動も行っており、住民が利用しやすいような公共交通機関を整備したり、
公共建築物の多くは地元の木材を使われていたりするんです。
そのおかげで、フォアアールベルク州は日本と同じく人口減少に悩んでいたのですが、
緩やかに人口増加の傾向が見えてきているんですよ。

kashiko

まちづくりのために新しいモノを取り入れる、というよりかは、
元々ある資源や地域の特徴をまちづくりに利用しているといった感じなんですね

hiraoka

そうですね。こういったまちの整備を行っているのも、地元の事業者なんです。
また、個々で事業を行うのではなく、地元の事業者が一致団結して事業を行っているので、
地域にそのノウハウが蓄積されていくんですね。
外からの企業誘致に頼らず、地域に根ざした事業者を育てることで雇用を生み出しているんです。

kashiko

地域にとてもいい循環が生まれているんですね!

hiraoka

フォアアールベルク州は、小さい村々で成り立っているので、人的資源に限りがあるんですね。
なので、人的資源を育てて支援するための中間支援組織によるサポートが、とても手厚いんですよ!
しかもこの組織は地域密着型なので、先ほども述べたように、
やっぱりそのノウハウが地域に蓄積していくんです。

kashiko

ヨーロッパでの調査やフィールドワークを通して、
先生ご自身が目指すまちづくりというのはどんなものなのでしょうか?

hiraoka

先ほども述べたフォアアールベルク州を始めとするヨーロッパ地域のまちづくりは、
「持続可能なこと」を目指しているんです。
地域のノウハウや資源が、地域に活かされて循環していく。
僕も、そんなまちづくりを目指しています。
特に、市民活動などを支援する「地域密着型の中間支援組織」は、まだ日本にはそれほど多くないので、
それを作っていくのが今の目標であり、夢なんです。

kashiko

わあ、素敵な夢ですね。わくわくします!

hiraoka

それから、もっと地域を元気にしようとするアクターがたくさんいる地域が増えることも夢です。
小さくてもいいから、いろんなアクターがいる地域ができれば、競合し合ったり連携し合ったり、
お互いが活発に地域内で切磋琢磨する良い状況が生まれるんじゃないかなと思っています。

kashiko

平岡先生にとっての、理想の釧路地域ってどんなものなんでしょうか?

hiraoka

釧路地域でお互い切磋琢磨できるように、様々な地域活動支援組織が誕生する地域社会になるのが理想ですね。
それが、持続可能なまちづくりを実現するための一歩だと思っています。

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フォアアールベルク州を訪ね、現地でのインタビュー活動での一コマ(左)緑豊かでありのままの風景が残るフォアアールベルク州(右)

大きすぎる社会を目の前にしての大きな無力感を感じた学生時代。
そんな苦い経験を持ちながらも、身の回りの地域社会に目を向けることで、自らの学びを深く広く掘り下げてこられた平岡先生。
インタビュー中も、先生の言葉や表情の端々から伝わる「持続可能なまちづくりへの情熱」にとても心を動かされた。
環境や再生可能エネルギーだけでなく、人と人とのつながりにも興味を持ち、
自身もとても人と人とのつながりを大切にしている平岡先生は、常にどこにでもアンテナを張り、常にワクワクしているように感じた。
今後も、世界中の理論と実践の場を舞台に、平岡先生は学びを続けてゆく。

平岡さんと出会うには?
北海道教育大学釧路校
〒085-8580 北海道釧路市城山1丁目15‐55
電話:0154‐44‐3364(研究室直通)
個人HP:https://hiraokashun.jimdo.com/
くしろソーシャルデザインネットワークHP:https://kushiro-sdn.jimdo.com/
同Facebook:https://www.facebook.com/kushiro.social.design.network

かしこの編集後記
kashiko大学時代にご自分の好きなことを突き詰められた先生は、理論と実践を自由に行き来しておられる方だと感じました。取材中は、「そういえばあの時…」「そういえばあの地域で…」と、まちづくりや再生可能エネルギーにまつわる貴重なお話をたくさん伺いました。学校は違うけれど、いつか平岡先生の講義を受けてみたい!先生の穏やかな笑顔についついこちらも笑顔になってしまう、とても楽しいインタビューでした。
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